【2024年版】レオパードゲッコー飼育のすべて!初心者から上級者まで必見のコンテンツ
月明かりの砂漠で煌めく星々よ 私はレオパードゲッコー、夜の彷徨者 影に紛れて這いずり、獲物を待ち伏せる 静かなるハンター、闇に消える姿 砂塵に舞い散る、熱く荒ぶる日々 涼しい夜の庇護に身を寄せ 闇の中で息をひそめ、脱皮の時を迎える 新たなる姿、生まれ変わる私 無数の模様が斑点の如く、私の背中に 自然の恵み、独自の美を纏い 砂漠の息吹を感じ、暮らすこの世界 レオパードゲッコーとしての誇り胸に刻む 人々に愛され、手のひらにのる 小さな命、大切にされて 共に過ごす日々、温もりに包まれ 私はレオパードゲッコー、家族の一員となる 月明かりの砂漠で煌めく星々よ 私はレオパードゲッコー、夜の彷徨者 いつまでも生き抜く、この美しい地で 砂漠の風に乗り、永遠にささやく
はじめに
世界中で愛されているレオパードゲッコウ(ヒョウモントカゲモドキ)、本記事では、レオパードゲッコウの飼育方法について解説します。生態に関しては別記事で触れるため、ここでは省略します。
飼育方法の要点
- 飼育スペース:適切な飼育スペース(最低45×45×45cmのテラリウム)の確保
- 温度管理:昼間27~32℃、夜間21~24℃、湿度40~50%
- 湿度管理:50〜70%の湿度を維持、ミストや水槽を利用
- 床材:ココナッツ製で誤飲しても問題ない粒状の物、またはサラサラな専用砂
- エサ:昆虫食、カルシウムパウダー
- 水:常に清潔な水を提供し、毎日取り替え
- 病気:床材の誤飲による腸閉塞が顕著。
一般的な飼育方法
飼育スペースの準備
レオパードゲッコーには、最低でも45×45×45センチのガラス製のテラリウムが必要と言われています。しかし、それに限ったわけではなく、日本では多くの場合、レプタイルボックスと言われる規格の飼育ゲージを使用します。床面積が十分に確保されていることを確認し、適切な隠れ家やシェルターを用意してください。また、飼育部屋の電気の時間を自動化し昼夜のリズムを整えることが重要と言われています。できるだけ大きなケージを用意しシェルターを一つは準備する必要があります。ケージが大きければ大きいほど動き回り健康的で長い時間一緒に生活することができます。
温度と湿度の管理及び床材
レオパードゲッコーは砂漠性の爬虫類なので、テラリウム内の温度と湿度管理が重要です。昼間のケージ内温度は特に20℃以下にならなければ特段問題は起こりませんが、ヒーターシートを使用し局所的に25度~30度を維持する必要があります。つまりは、夏以外はヒーターを使用しないといけません。夜間は20℃~25℃を維持。一日通じて湿度は50%前後を維持する必要があります。また床材は乾燥向きの床材が向いていますが誤嚥しても問題なく排泄されるものが適切です。床材の誤嚥による死亡事故が一番多いとされています。
エサと水の与え方
レオパードゲッコーは昆虫食で、主にコオロギやミールワームを食べます。1週間に2~3回、一度に与える量は生体の大きさに合わせて5~10匹食べれる程度の大きさの餌が適切です。また、栄養バランスを考慮して、カルシウムパウダーをまぶした餌を与えてください。他にはレオパ専用の水で柔らかくして与えるタイプの人口餌や、パウチ型の練りエサがあります。人口餌が食べれる場合、バランスの取れた人口餌をお勧めします。カルシウムの添付の必要性は夜行性である為低いですが、コオロギではない場合カルシウム剤の添付は必要と考えられています。昨今ではどのような餌でもカルシウム不足が懸念される為、カルシウム剤は常に使用しましょう。人口餌には不要です。
コオロギを与える場合、手足と頭をとって与えることが一部で推奨されています。冷凍コオロギの場合、タッパーに入れて強く振ると、手足と頭が取れるので、それから解凍することをお勧めします。これらは、ベビー個体やヤング個体が頭が消化できないという説からきています。手足を取るのは、口腔を手足でケガすることが存在する為です。
水は浅い容器に入れ、できれば毎日交換しましょう。水を飲む頻度はそれほど高くはないですが最低二日に1度は飲むので常に清潔を保っておくことをお勧めします。
病気や怪我の予防と治療
近年レオパの腸閉塞が多いそうです。原因としては、レオパは本来カルシウム摂取をする際、地面にある砂を食べることが有名です。床材にソイルを使用してそれを食べたレオパが腸閉塞を起こし病院に来るケースが多いようです。UVなどは必要がないと言われるレオパですが、明るい時間と暗い時間を明確にする必要があるようです。また、他爬虫類同様、卵詰まりもおこします。異常を見極める方法として人間と同様の方法がとられることがあります、それは呼吸回数です。レオパは適切な環境で安静時呼吸回数は1分間に15~30回の呼吸を行います。それより、多い、または少ない場合は病気または年齢による衰退の可能性があります。また先に書いた、腸閉塞は腹部の膨満と拒食傾向で判断できますが、満腹で拒食している可能性もあるので診てもらうだけならそれほど金額はかからないので定期健診を行う飼い主は少なくありません。 尻尾が細くなっている。前足の腋下(ワキ)が陥没している。それらの場合栄養不足であり、老衰または消化器系に障害が出ていると考えられます。また身体、特に尻尾が露骨に骨が浮き出ている、毎度脱皮を失敗する場合は何かしらの病気が出ていると予想されます。
私は一度ですが購入後2週間でレオパを死なせてしまった事があります。購入後気づいたのですが、総排泄腔に膨れがあり、メスしか飼育したことがない私は、雄特有の物かと思いましたが、プラグ症でした。発覚後最善を尽くしましたが、10日後死亡しました。お迎え時病気がないか十分観察しましょう。ちなみにオスと言われて買ってもメスだったことなんてよくあります。販売店も専門店でなければしゆ判別はよくわかってないのが現状です。
ハンドリングについて
レオパードゲッコーは比較的人懐っこい性格ですが、ハンドリングは慎重に行ってください。まずはゲッコーがあなたに慣れるように時間をかけ、徐々に接触を増やしていきましょう。ハンドリング時は、両手で支えるようにして安全に行ってください。体に対して強い衝撃、または危険を感じた場合、しっぽを「自切」してしまいます。つかむなどの持ち方ではなく、手を目の前に出し乗ってくるように促しましょう。ハンドリングをして自切する場合は飼育環境の温度、環境が悪くストレスをため込んでいる状態と言われています。
繁殖
- 性別の確認: 成熟したオスとメスを適切にペアリングすることが重要です。性別の確認は、尾根の基部や腹部の外見で判断することができます。
- 健康状態: 繁殖を行うレオパードゲッコーは、健康状態が良好であることが前提です。十分な栄養と適切な飼育環境を整えてください。
- 繁殖シーズン: レオパードゲッコーの繁殖シーズンは、通常春から夏にかけてです。この時期にオスとメスを同じテラリウムに入れることで、繁殖行動が始まることがあります。
- 産卵場所: メスが産卵する場所として、適切な湿度を保った産卵ボックスを用意しましょう。湿度は70-80%程度が適切です。産卵ボックスには、ココヤシの繊維やスパゲッティモスなどの素材を使ってください。
- 卵の管理: 産卵後、卵は適切な温度と湿度のインキュベーターに移して保管します。卵の温度は26-29℃、湿度は70-80%程度を維持してください。孵化までの期間は、おおよそ40-70日程度です。
その他
レオパードゲッコーは夜行性なので、昼間はあまり活動しないことがあります。夜間に活動が活発化することが一般的ですので、飼い主さんもその生活リズムに合わせたケアが必要です。また、ストレスを与えないように、飼育環境の変化や大きな音に注意してください。
繁殖は少し難易度が高いです。決まった時期にのみ繁殖を行います。それ以外の時期ではオスメスで喧嘩をしてけがを負うことがあると言われています。
オスメスの判断は難しくある程度成長しない限り見た目での判断は厳しいですが、他にオスメスがわかっている同年齢の個体がある場合、見比べると体格差で判断できます。しかし、それらの判別方法は確実なものではないとされており、総排泄腔の下にヘミペニスの収納場所があるかどうかで判断されます。格納場所の2か所あり、どうみても金〇みたいなふくらみがある場合はオスの可能性があります。他にはセックスプローブと言われる鉄製の棒でヘミペニスの収納場所の大きさを判断します。通常はセックスプローブでの判定結果を優先します。
しっぽの太さは強さではありません。尻尾の太さは栄養を蓄えている量です。太い場合は問題ないかもしれませんが、細い場合は栄養不足が考えられますが、オスは元々太くなりずらい傾向があり、しっぽの成長率でもオスメスの判断を行う場合があるようです。ただし個体差が大きくある為、ベビーの段階でオスメスがわかる人は間違いなくプロです。
購入個体の選び方
レオパのモルフ名は主に見た目による命名です。その為、複数の変異遺伝子を保持している可能性があります。しかし、それらの潜伏している遺伝子は親が保持している遺伝子がわかっていても記入されていることはほぼありません。なぜならその変異遺伝子がどれくらい現れているかで名前が異なる為です。つまり、レオパは他種族と異なり、名前自体が見た目重視です。ハイイエローと言われる変異遺伝子の強弱で名前が違うモルフが多く存在します。例えばマックスノーとスーパーマックスノーの違いは、マックスノーで体表が比較的、白が多い個体同士を掛け合わせて生まれるのがスーパーマックスノーで、白が少なければ親同様、マックスノーとなります。レオパの名前で同一の遺伝子が多いという話をしましたが、他の種と異なり、モルフを作成したショップまたはブリーダーがなずけたモルフ名が多くあるので爬虫類の中では極めて名前の判別が難しいとされています。特定のオスと特定のメスで何が生まれるか答えることができる飼育者は間違いなくプロ、先生と呼んでいいでしょう。
上記の事でわかる通り、名前で判断して購入することより、見た目で自分の心に刺さった個体を購入することをお勧めします。フルブラックなどの特定の高価な個体ではない限り特別高価な個体はおらず2万~4万までが通常です。珍しい個体で在れば8万はします。10万を超えていれば超高価と考えます。
購入する時、総排泄腔を見せてもらいオスメスの確認をしっかりしてください。それには複数の理由があります。まず、将来の繁殖に備えて雄雌をしっかり知る必要がある事。次に、総排泄腔に塊がついていない事。この塊はプラグ病と言われ放置していたら、容易に死に至らしめます。初心者の場合避けた方がいいでしょう。また尿酸が付着して固着している場合もあります。これらの場合病院に行って対処してもらう必要がある為飼い主が対処するのは厳しいです。身が取れてしまいます。
学術研究
レオパードゲッコーに関する学術研究では、遺伝学や生態学、行動学など多岐にわたる分野で研究が行われています。飼育下での繁殖方法や品種改良も研究対象となっており、新たな知見が得られることで、より適切な飼育方法が発見されることが期待されています
問題
腹部を上に向けて写真を撮る
一部では、腹部を上に向けることはレオパには良くないとされていますが、明確な科学的根拠はレオパに対しては無いです。これらの話の始まりは大型のトカゲが裏返っている状態が危険だという事から来ています。大型トカゲは一度上を向くと復帰が困難な場合があるからです。これらは骨格である肋骨の収縮で呼吸している為、呼吸に関わる骨格の拡張と肺を他臓器が圧迫する構造をしている為です。つまり、呼吸がしずらい状態である事が起因しています。レオパは大分類ではトカゲ類ですが、トカゲの一種であり、トカゲ科ではなくヒョウモントカゲモドキ科に属する爬虫類です。爬虫類の蛇を含むほとんどの種類は同じ呼吸法を使用しています。トカゲと照らし合わして、レオパの腹部を上に向けることが危険であれば、近種であるクレスなどの樹上性行動を行い、木の裏に張り付いていたり、壁に張り付いている爬虫類も、自ら危険な行動をしていることになります。
しかし、レオパの腹部を上に向けて写真を撮るなどは、信用していた友達に無理やり逆立ちさせられて写真を撮られるのと同じようなものです。とても不安で不快ですよね?優しい言葉で「腹部を上にするのはよくないよ」とアドバイスしましょう。
UVの必要性
上記の理由と似ていますが、トカゲと照らし合わせてUVを浴びることが必要という考えが一部であるようです。科学的根拠は不明ですが、明確な研究結果が少ない為、正しいか間違いなのかの判断はできません。ちなみにChatGPT4ではレオパの体内時計を正常に保つためにはUVA(赤外線A波)の使用を推奨とし、カルシウムの吸収を助けるビタミンD3の合成を行うUVB(赤外線B波)は、昆虫食である事から不要だが、提供すると自然環境に近い環境を提供できる。と判断しています。しかし、他爬虫類でもUVAが必要と同じ理由で解答が来る為正確な判断ではないと思われます。これらは、動物福祉に関する考えの飼育環境をできるだけ自然環境に近づけるという世界共通の考えです。それ故、すべての爬虫類にUVAは必要と言う結果が出ます。生きる為に必要かどうか聞くと、「一概には言えないが、夜行性には必要性は低いが自然環境を模す為には必要」と解答が来ます。
UVAを必要として多くの飼育者が設置をしている爬虫類のほとんどが、夜行性ではなく昼行性の爬虫類です。また、野菜を多く食べる種類、フトアゴや一部の亀にはUVBを設置します。レオパに使用するのは一般的ではありませんが、ある場合どうなるかの結果もない事から明確な必要性は不明です。
生態
工事中
ギャラリー
更新履歴
各所重複内容をまとめました。病気に関して追記。自切に関して一部追記。(R6、3/28)