【2023年版】セイブシシバナヘビ飼育のすべて!初心者から上級者まで必見のコンテンツ

爬虫類蛇類

【2023年版】セイブシシバナヘビ飼育のすべて!初心者から上級者まで必見のコンテンツ

はじめに

 セイブシシバナヘビ(Heterodon nasicus)、別名ホッグノーズ・スネークは、その特徴的な鼻の形状から愛好家に親しまれているヘビの一種です。北アメリカ原産のこのヘビは、中程度の大きさと活発な性格で初心者向けの爬虫類としても非常に人気があります。本記事では、セイブシシバナヘビの飼育方法について、その基本的な知識から実践的なアドバイスまで詳しく解説していきます。

私はセイブシシバナヘビ、
風に舞う砂漠の詩人、
鼻先には探検家の矜持、
謎めいた微笑みを秘めて。

無限の地平線が私の舞台、
太陽が降り注ぐ情熱に燃える、
息をのむような美しき砂丘に、
軽やかに身を委ねて。

毒は持たず、ただ魅せるだけ、
優雅なるダンスで魂をくすぐる。
見つめる眼差しは、
遠い世界へと誘う魔法。

幾千の星空に輝く夜、
月明かりが私の影を描く。
永遠に変わらぬ姿で、
時を超えて語り継がれる伝説。

私はセイブシシバナヘビ、
砂漠の詩人、探検家の夢。
時代を越え、心を奪う、
謎めく存在、永遠に。

セイブシシバナヘビの飼育方法の要点

  • 飼育スペース:十分な大きさの高さのあるゲージ。床材は砂または粒状の物
  • 温度管理:パネルヒーターを設置していれば心配いらない。
  • 湿度管理:乾燥環境を好む為、湿度管理は楽
  • 床材:砂状の物粒状の物を使うと潜って探検してるか寝てる
  • エサ:ピンクマウス、ある程度まで成長したらマウスのLなど小さいものを週1~週2アダルトだとリタイアマウスも食べれる。
  • 水:よく飲むため、常に清潔な水を提供し、毎日取り替え
  • 病気:心配する病気は基本なし。

セイブシシバナヘビの特徴

 セイブシシバナヘビは、その名前が示す通り、特徴的な形状をした鼻を持っています。このユニークな鼻は、獲物を探し出すために地面を掘るのに役立ちます。また、このヘビは一般的に体長45~80cm程度で、太くて短い体形をしており、体色は茶色、黒、グレー、オレンジなどの地味な色調が主ですが、個体によっては鮮やかな色合いを持つこともあります。

 セイブシシバナヘビは、性格が非常に活発で好奇心旺盛であるため、触れ合いやすく、初心者向けのペットとしてもおすすめです。ただし、驚かせないようにゆっくりと取り扱うことが大切です。また、このヘビは後方に向かって空気を強く吹き出すという独特の防御行動をとることがありますが、これは無害であり、飼い慣らすことで減少することが多いです。

セイブシシバナヘビの生息地と環境

 セイブシシバナヘビは、北アメリカ大陸の中部から南部にかけて広く分布しています。主に乾燥した砂漠や草原、疎林地帯などで見られます。彼らは薄明薄暮性であり主に昼行での行動が多く海外では昼に行動する種類と考えられています。他の人気の蛇と異なりピット器官を持っていない為、真っ暗な場合、物が見えにくい為行動できません。薄明薄暮性である為、環境温度により行動が異なります。その為生物学上、夜行性または昼行性という分類ではありません。太陽の日差しが弱くなる時間帯(夕方・早朝)に積極的に活動し、獲物を捕らえる際には、特徴的な鼻を使って地面を掘り起こします。熱い時間帯は巣穴を鼻で堀り地中や落ち葉の下にいます。主な餌は哺乳類や両生類であり、麻痺毒を使用し麻痺させて捕食する為、死骸でも食べることができます。人間の大人であれば多少麻痺毒を含むヨダレが人間の傷口に触れても腫れる程度ですが、子供、特に赤ちゃんは極めて危険と言われています。ハムスターの子供程度の大きさの生き物を完全麻痺させる程度の毒性です。つまり毒性は他蛇と比べ極めて低く致死性は低いと考えられており、飼育禁止とはなっていません。

セイブシシバナヘビの飼育に必要なもの

 日本で人気な種類の中では珍しく熱帯に住む種類ではありません。その為、多くの蛇とは異なりかなり特殊な飼育方法を行います。ただし主に砂漠地帯に生息する種類ではないです。

ケージの選び方

 ケージは爬虫類専用の物を使用しなくても問題ありません。主に使用されているケージは、小動物で使用するグラスハーモニーなどの全面プラスチックで覆われて通気性のいいものを使用します。これらは、湿度の保持をしなくてもよい事と、樹上性の行動を生活においては必要としないからです。もちろん、爬虫類ケージでもいいですが、そこまで値段が高いものを使用しなくてもいいと思われます。ただし鼻は尖っておりなんでも堀ます。シューズケースで飼育する際は、その鼻でこじ開けないようにシューズケースの上に重りを置くなどの工夫が必要です。一般的には毒性を少なからず持っている為ロック機構が使えるグラスハーモニーやグラステラリウムが使用されます、鍵まで使用しなくてもいいですが、ご家族にお子様がいる場合は鍵の使用をお勧めします。

ケージのサイズと形状

 幼体の時は非常に小さいですが、グラスハーモニーの大きなサイズで幼体から成体まで飼育することができます。活発的で良く動きます。飼育下での活動時間は室内の電気が付いている時が多く夜間は動かないことが多いとされています。必要な大きさを考えると無限に大きくなってしまうため、最低でも横幅45㎝のケージでどのようにテラリウムを作りたいか考えて買う方がいいでしょう。

床材の選び方

 爬虫類用の砂を使うことができますが、ナッツ性の床材でも大丈夫です。砂漠地帯の砂しかない場所に生息する蛇ではないので、土でも問題ありませんが、誤飲しても大丈夫なものを考えましょう。砂にもぐることが好きなので砂で飼育する人が多く、分厚く床材を敷く必要があります。昨今ではナッツ性の床材を爬虫類で使用することが多く成体に対しても安全でありシシバナヘビの場合は床材の交換頻度は年に1回あるか程度なので床材をなるべくいいものにしても経済的負担は少ないです。

ケージ内のインテリア

 ケージ内のレイアウト品はすぐに外れたりしないものにしましょう。観葉植物や果肉植物を置くと次の日には葉っぱがなくなります。レイアウトブレイカーである為、使用するレイアウト品は人工物を使用しましょう。一般的には爬虫類用のシェルターを設置したり観賞魚用の木やオブジェクトを使用する人が多いです。床材を潜りやすいものにすればシェルターの必要度は下がりますが、蛇類はシェルターがあるかどうかで成長速度が変わるので床材が砂やナッツの粒であってもシェルターになるものを設置することをお勧めします。

その他必要品

 麻痺性の毒を保持している蛇であり、その毒はよだれに含まれています。専用のピンセットを用意しましょう。餌に対して勢いよく噛みついてくる種類ではありません。その為、消毒しやすく長持ちするステンレス製の物をお勧めします。死んだ生き物、毒で麻痺させた生き物を食べる為、エサ皿に餌を置いておけばすぐに食べます。ただし、エサ皿を洗う際は他の物を一緒に洗わないようにしましょう。毒が他の食器などに移らないようにする為です。

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セイブシシバナヘビの温度と湿度の管理

 セイブシシバナヘビの適正温度は昼間は29~32℃、夜間は21~26℃。湿度は30%~50が快適とされています。乾燥を好むことから、50は脱皮時、他は30を維持することが好ましいです。エアコン管理の場合は25℃前後にしておけば昼間、夜間の温度差をつけなくても良いですが、消化を助けたりケージ内に温度差をつけて好みの場所を探せるようにヒートパネルを付けてあげましょう。ヒートパネルを付けて管理している場合は外気温が10℃を下まわらない限りエアコン管理等する必要がありません。

温度管理の方法

 ケージの底面の局所のみ温める必要があります。自ら必要な温度が分かるので、暖かいところに移動する為、ヒートパネルをケージ外の底面に設置しましょう、ケージに対して6分の1くらいの広さのパネルが適しています。夏などの暑い時期は必要ありません。冬場、室内温度が下がりやすい時期は必ず設置しましょう。お住まいの地域により昼夜の温度差が20℃さがある場合などは夜間だけでも使用しましょう。平均温度が低い寒冷地の場合は常時設置が良いかもしれません。

湿度管理の方法

 湿度は気にする必要はありません。霧吹きも必要ありません。鱗が単純な作りをしているため、脱皮不全はおこりにくいです。これらは乾燥地域の蛇の特徴です。

温湿度計の使用

 ケージ内の温度湿度の監視はあまり必要はないですが、熱くなりすぎ、寒くなりすぎのチェックをしっかり行いましょう。飼育部屋自体が冷めないように、ヒートパネルが故障していないかのチェックはしっかりしましょう。薄明薄暮性であり、ある程度の明るさの下では、温度により行動が異なります。寒い環境が続けば容易に冬眠し、暑い際は潜って動きません。

照明の必要性

 薄明薄暮性であり、肉食であることからバスキングライトや照明は必要ありません。人気があるボールパイソンと異なりピット器官をもっておらず、夜間の視認性は悪く、真っ暗な環境では物の区別は困難な為薄く明るい環境を好み室内の照明で十分とされています。生き物の尊厳という考えで言えば野生下の様に朝と夜の違いを感じさせるために照明を設置するのが良いとされていますが、無いと死ぬという事ではない為必要ありません。

セイブシシバナヘビの食事と栄養

 蛇ではありますが、幼体~ヤング時はマウスの毛に弱いと言われています。これらは本来セイブシシバナヘビは、哺乳類の赤ちゃんや主にカエルなどの両生類を自分の毒で麻痺させて食べる習性があるからです。

食事の頻度と量

 一般的に週に1度、体の太さと同じ大きさのピンクマウス(マウスのあかちゃん)を上げます。やがてピンクマウスのLLサイズより体が大きくなってきたら、マウスのファジーなどを2匹以上食べさせます。体の大きさがより大きくなれば、サイズを上げて一回の給餌で複数匹上げます。マウスを食べるようになってきたら成長は劇的に速くなります。糞の中にネズミの毛が混じっている事が多くありますが特段問題は無いと言われています。アダルトになると毛の排泄が無くなってきます。

与え方

 ピンセットで直接あげてもいいですが、食べない個体も多くいます。餌用の平たいさらに餌を置いておけば食べます。しっかり解凍してあげましょう。ピット器官がなく温度の区別はできないと考えられていますが、冷凍餌は芯までしっかり温めましょう。消化不良で体内で餌が腐り個体が死んでしまいます。

栄養バランスの管理

 昨今亀の餌を食べるように餌付けしようとする人がいますが、今まで見た中ではそれで2匹死んだのをSNSで見たことがあります。やめましょう。マウスで十分です。ただしカエルなども食べます。マウスならマウスをあげ続けてください。他の種類の餌に変えると元々食べていた餌も食べなくなります。

セイブシシバナヘビの飼育下での繁殖

 セイブシシバナヘビは拒食をほぼしないことから冬眠しないと思われがちですが、冬眠期間を3か月間作らなければ繁殖行動を行わない種の一つでもあります。俗にクーリングと言われるこの工程を踏まなければ繁殖は難しいです。これらの特性はほぼすべての爬虫類に言えることですが、自発的に拒食をしない種類である為この特性は忘れられがちです。

繁殖に必要な条件と方法

 わざと冬眠させるために、オスとメスのケージをそれぞれ、温度をだんだん下げていき20℃~18℃まで落とします。そして、ケージ全体を暗くし、給餌をやめます。これらを3か月間続けます。

 その後、ケージの温度を数日かけて徐々に上げていき、元の飼育ケージの環境に戻します。メスのケージにオスを入れて交尾が終わるのを見守ります。総排泄腔同士を合わせる行為が交尾です。その後一般的な蛇の卵の管理方法で孵化をまちます。

セイブシシバナヘビの健康管理

5.1 病気の予防と対処法

 セイブシシバナヘビが病気になると言うのはほとんど聞いたことはありませんが、時折、目に脱皮殻が残ることがあります。よく湿らせた綿棒を脱皮殻が残っている目に軽くあてて数秒間まてば綿棒に殻がつきます。それでも外れない場合は、濡れた綿棒で目頭から何度か撫でると殻がとれます。

病気の予防方法

目に脱皮殻が残るのは、ほとんどの蛇で共通して、水不足です。体の中の水分が足らず、脱皮の皮と新しい皮の間に液を出して、古い皮を浮かして脱皮しますが、その液が水分不足で足りない可能性があります。

定期的な健康診断

健康診断の頻度と方法

 一般的には定期健診などの必要性はありません。ただし、ケガや、腫瘍ができているなどの場合は治療後定期的な診断が必要と言われる場合があります。

セイブシシバナヘビの飼育における注意点

 女性に人気な種類である一方、日本で人気な種類の中では唯一毒を持っています。毒と言うと聞こえが悪いですが、正確には日本にいる毒蛇は神経毒ですが、セイブシシバナヘビは麻痺毒であり、牙にあるわけではないので、危険性はほとんどないと言われています。ただし、ヨダレに麻痺毒が存在する為、セイブシシバナヘビに使用した道具は他の種類に使わないようにしましょう。麻酔毒は神経毒と異なり蓄積する可能性があります。

危険な習性や行動

セイブシシバナヘビの攻撃性

 爬虫類の中ではハンドリングでのストレスは受けにくい傾向にあります。ただし、ハンドリングした際に排泄物をかけてきたり、威嚇してくる場合は、嫌がっているのでやめましょう。

また、攻撃行動としては珍しく、糞を飛ばしてきます。

さらに恐怖を感じていると、死んだふりをします。

毒の注意

 麻痺毒で脅威は低いと言っても、長時間その唾液に触れると腫れや、局部が麻痺するという報告があります。特に子供でそのような反応が出ることが多い為、子供に触れさせべきではないかもしれません。また、一度セイブシシバナヘビが触れたものは、別の物とは分けて洗いましょう。餌を食べなかったから他の子にあげるとかはとくにNGです。

安全性を確保するための対策

ケージのロックの仕組み

ハンドリング後、または、給餌後、メンテナンス後は、しっかり鍵をかけたか確認しましょう。筋力は強くないため、ロックさえかけていれば逃げ出すこともなく、ケージを破壊することもありません。

セイブシシバナヘビの飼育のためのアドバイス

セイブシシバナヘビとの適切な接触方法

 ハンドリングに対してのストレス反応はあまりないと言われています。そのため、ハンドリングしたり、部屋の中を散歩させたりする人はいます。他の爬虫類同様、食後ハンドリングを行うと腹部の圧迫で食べた餌が逆流して吐き出してしまいます。食後消化完了までの4日間は触らないことをお勧めします。

飼育に必要な時間と手間

 水はほぼ毎日変える必要があります。最低でも二日に1回は変えましょう。また乾燥地域での種類は共通して、水を飲む量が多いです。大きめの水入れを使いましょう。初心者向けでもあり、ヒートパネルなど、必要なものを使用していれば容易に飼育できる種類です。

飼育に必要な費用

 ケージをグラスハーモニー450であれば、6000円で購入できます。餌はヤングまではピンクマウスなので安いですが、成体になりより成長させようと思うと、週1に200円のファジーを3匹上げたりするので、1ヵ月で2400円と電気代と水飲みの水道代くらいです。床材なども砂系であれば1年は交換しなくてもいいので、他の蛇と比べて、より成長させたいと思っている場合は高くつくかもしれませんが、アダルトになって、餌が毎週必要じゃなくなると、2週間に1回マウスS数匹を与えるとしたら月500円くらいです。

セイブシシバナヘビの種類と品種

代表的なセイブシシバナヘビの品種

以下に有名なモルフを一部だけ紹介します。本来は多くのモルフがあり紹介しきれません。

ノーマル(ワイルドタイプ)

野生種に近い自然な色合いで、褐色やグレーをベースに黒い斑点が散らばった模様が特徴的です。初心者にもおすすめの品種で、手に入れやすいとされています。

アルビノ

アルビノ品種は、遺伝子の影響でメラニン色素が欠如しており、白から淡い黄色にかけての体色が特徴です。瞳もピンク色をしており、他の品種とは異なる個性を持っています。

アナコンダ

アナコンダ品種は、体全体に大きな黒い斑点が規則的に並んでいるのが特徴で、その名前の由来となっています。基本的な色合いはノーマルに近いですが、模様がはっきりしており魅力的な品種とされています。日本ではアナコンダという種類の蛇と混合しやすい事から「コンダ」と名前を付けている場合があります。

セイブシシバナヘビの飼育に役立つグッズ

飼育に必要な器具

基本的に床材が砂であれば、もぐるので必要性はそれほど高くないですが、シェルターはあってもいいかなと思います。ただ、シェルターを置いたら、もぐらなくなる個体がいます。どちらでもストレス的には変わりないと思いますが、シェルターは比較的大きいものでウエットシェルターのように入口が小さいものが適していると思います。暗い環境を作るのが目的です。身を隠せる環境を作る事によりストレスの軽減と体温の維持を容易にし消化速度を速めます。それらの事は成長を促進し健康的を維持するのに役立っています。

便利なグッズの紹介

使う道具はなるべく、熱湯殺菌しても壊れにくいステンレス製の物がいいです。また、穴が開いている水切り用のスコップを持っていると、余分な砂を捨てずに排泄物だけ処理することができます。

セイブシシバナヘビとの生活を楽しむ方法

セイブシシバナヘビとの遊び方

 よくSNSであるのが、餌をピンセットで持ち、顔の前にだしたら口を開けて近づいてきます。非常にかわいいですが、そんなことができるのは幼体の時だけでした、アダルトになった私のシシバナちゃんは威嚇してきます。

セイブシシバナヘビとのコミュニケーション方法

 初心者向けと言われており、ハンドリングも安全にできます。ですが、やりすぎには注意です。爬虫類で触られて喜ぶ子は聞いたことありません。

まとめ

 女性人気の蛇ちゃんセイブシシバナヘビ!飼育も簡単で成体になってもぶりぶりしてかわいいシシバナちゃんですが、毒にはくれぐれもお気をつけて!

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