グリーンパイソンの温度・湿度管理|「蒸れ」と「乾燥」の矛盾を解決する通気性の確保
熱帯雨林の蛇ですが、サウナのような環境では死んでしまいます。結論から言うと、「湿度は高いが、空気は常に動いている(通気性が良い)」状態を作ることが成功の鍵です。澱んだ湿気は細菌の温床となり、呼吸器疾患を招きます。
本記事の前提条件
- 日中温度: 26℃〜29℃(30℃以上は短時間ならOKだが常時はNG)
- 夜間温度: 24℃〜26℃(少し下げると調子が良い)
- 湿度: 60%〜80%(霧吹き直後は100%でも良いが、必ず乾く時間を作る)
1. 温度・湿度管理の「必須機材チェックリスト」
- 上部ヒーター(暖突など)
自然界の太陽のように、上から温めるのが基本です。 - サーモスタット(夜間対応型)
昼夜で温度差をつけるため、時間設定ができる高機能タイプが推奨されます。 - 通気性の良いケージ
側面がメッシュになっているタイプや、ファン付きのケージが理想です。
2. 理想的なサイクルの「手順」
手順①:朝の「スコール」を再現
朝起きたらたっぷりと霧吹きをします。ケージの壁面や止まり木が濡れるくらいでOKです。蛇の体に直接水がかかると嫌がることがあるので、周りを濡らします。
手順②:日中の「乾燥」タイム
濡れたケージ内が、日中の温度上昇とともに徐々に乾いていく過程が重要です。ずっと濡れているとカビが生えます。「濡れる→乾く」のメリハリが皮膚を健康に保ちます。
手順③:夜間の温度低下
夜は少し温度を下げます。これにより代謝のリズムが整い、自然界に近いサイクルを感じさせることができます。
3. なぜ「床を濡らしてはいけない」のか?(理由)
湿度が足りないからといって、床材をビチャビチャにするのは逆効果です。
下から立ち上る湿気(蒸れ)は雑菌を繁殖させ、マウスロッド(口内炎)や水疱症(水ぶくれ)の原因になります。湿度はあくまで「空気中の水分」で保つものであり、床は清潔で乾燥気味に保つのがベストです。
4. よくある失敗パターン【※重要】
失敗①:保温球(バスキングライト)の使用
強い光が出るライトをケージ内に入れると、それに巻きついて大火傷をする事故が多発しています。また、乾燥しすぎるため湿度管理が難しくなります。保温は「光の出ないヒーター」で行ってください。
5. 温度管理のFAQ
- Q1. ミスティングシステムは必要ですか?
- A. 必須ではありませんが、導入すると劇的に楽になります。旅行時や、乾燥する冬場には非常に強力な味方です。
- Q2. 30℃を超えても大丈夫ですか?
- A. 短時間なら耐えますが、長時間は危険です。グリーンパイソンはボールパイソンよりも涼しい環境を好みます。夏場はエアコン管理が必須です。
