クレステッドゲッコーの野生の姿|「絶滅からの再発見」とニューカレドニアの奇跡
彼らがなぜ「低温に強く、高温に弱い」のか。結論から言うと、「南半球の孤島ニューカレドニアの、涼しい森林地帯にしかいないから」です。一度は絶滅したと思われていた彼らの数奇な運命を知ってください。
本記事の前提条件
- 生息地: ニューカレドニア本島南部、パン島
- 再発見: 1866年に記載された後、絶滅したと思われていたが、1994年に嵐の後で再発見された。
- 環境: 熱帯雨林だが、標高などの影響で比較的涼しい。
- 食性: 果実、蜜、昆虫(雑食性)
1. 野生の環境から学ぶ「飼育のヒント」
- 島の気候 → 海洋性気候
大陸のような極端な寒暖差がありません。そのため、日本の真夏(35℃)や真冬(0℃)には適応できません。常に「春〜初夏」のような環境を求めます。 - 花や果実を食べる → 甘いもの好き
野生では熟した果実を舐めています。人工飼料がフルーティーな味なのは、彼らの本来の好みに合わせているからです。 - ファンデルワールス力 → 壁チョロ
指にある微細な毛(指下板)によって、分子間力でガラスや葉っぱに張り付きます。脱皮不全でここが汚れると登れなくなります。
2. 尻尾を「捨てて」生き残る
野生のクレステッドゲッコーの成体は、ほとんどが尻尾を持っていません。
天敵に襲われた際に自切して逃げるからです。再生しない尻尾を潔く捨てる戦略を選んだ彼らにとって、尻尾がない姿こそが「大人の証」であり、自然な姿なのです。
3. よくある誤解【※重要】
誤解①:まばたきをする
彼らには瞼(まぶた)がありません。寝ている時も目は開いたままです。瞳孔を細くして光を遮断しています。
目が乾くと、長い舌でペロリと舐めて水分補給&掃除をします。この仕草(アイ・リッキング)が彼らのチャームポイントです。
4. 生態のFAQ
- Q1. ニューカレドニア以外にもいますか?
- A. いません。固有種です。現在は野生個体の輸出は禁止されているため、流通しているのは全て飼育下で繁殖された個体(CB)です。
- Q2. 鳴きますか?
- A. 求愛の時や威嚇の時に、小さな声で「チチチ」「グググ」と鳴くことがあります。うるさいほどではありません。
