【2024年版】クレステッドゲッコー飼育のすべて!初心者から上級者まで必見のコンテンツ
クレステッドゲッコー(オウカンミカドヤモリ)は、その美しい外見と手のひらサイズの可愛らしさから、ペットとして人気の高い爬虫類です。また、その丈夫さと飼育が容易であることから、爬虫類の初心者にもおすすめできる種類です。本記事では、クレステッドゲッコーの飼育方法に関して、専門的かつ詳細に解説していきます。飼育スペースの準備、温度と湿度の管理、床材、エサと水の与え方、病気や怪我の予防と治療、ハンドリング、繁殖、その他の注意点、飼育にかかる費用、学術研究、問題など、幅広いトピックを網羅しています。これらの情報を参考に、クレステッドゲッコーの飼育を楽しみながら、彼らに適切なケアを提供していきましょう。
夜の帳が降りる頃、瞳に映る 森のシンフォニー、始まる幕 月明かりの舞台で、木々の間を 跳び回る影、それは私 爪先に秘密を宿し、踊る 葉陰の幻影、見上げる空 星々が瞬く中、夜の魔法に 包まれる瞬間、私は生きる 風がささやく、木々の言の葉 命の脈動、共鳴する 果実の甘い誘惑、虫たちの ささやかな囁き、喜びを味わう 手のひらに宿る、宙を舞う 力強さと儚さ、共存する 我が輝きは、月とともに 夜の世界を照らし続ける クレステッドゲッコー、私は 夜の森の使者、生きる証 時を超えて、人々の心に 留まる、永遠の詩を紡ぐ
クレステットゲッコーの飼育方法の要点
- クレステッドゲッコーは美しい外見と手のひらサイズで人気の爬虫類であり、初心者にも飼育が容易でおすすめできる種類です。
- 飼育スペースは高さのあるテラリウムで、最低45x45x60センチメートルのサイズが必要です。
- 適切な温度と湿度を維持し、加湿器や霧吹きで調整することが重要です。
- 床材はココヤシの繊維やヤシの葉、木製チップなどが適しています。
- クレステッドゲッコーは専用フードを水で溶かして与える必要があります。
- 飼育にかかる費用は初期費用が約3万円、月々の維持費が千円程度です。
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クレステットゲッコーの一般的な飼育方法
クレステットゲッコーの寿命
安定した環境で飼育した場合約15年~20年です。5年の幅はでかいように感じるかもしれませんが、他の生物同様、繁殖を経験するのか、何もなく人生を全うするのかでは違います。爬虫類の中では珍しい点が多くあるクレスですが、この寿命も珍しいです。よく比べられるレオパでは10年~15年ですが、クレスは成長速度が遅く、新陳代謝が温度に強く依存すると言われています。また特定のモルフにおいては3か月程度の寿命しかない場合があります。
飼育スペースの準備
クレステッドゲッコーは、高さのあるテラリウムで飼育することが推奨されています。日本では一般的に奥行30横30縦45の3045ケージを使用しようされます。ベビーから生涯を終えるまで、その3045を使用します。海外では、4560のケージを使用してテラリウム環境で飼育することが良いとされています。実際日本で使用される3045のケージはテラリウムのような装飾はスペースを狭める為、簡易的なテラリウムしか行えません。また、クレステッドゲッコーは壁に貼り付けれる広さが重要であり、狭い場合、尻尾に関係する病気にかかりやすいと言われています。例えば、尻尾の変形、尻尾が立った状態の個体は、それらのケージの高さが不十分、過密環境での過度なテラリウムでしっぽがオブジェクトに当たり変形してしまうと言われています。簡易的なケージとして高さのあるコンテナ型のケージや幼体時は虫かごが使われることが多いですが、3045や4560を初期に購入すると、それ以降変更することはないです。お勧めは4560です。価格的に敷居は高いですが、ゆとりがある方がストレス軽減による病気予防できます。また小動物のケージで安価な『グラスハーモニー450プラス』は爬虫類用の3045より広く安価な為、おすすめです。
温度と湿度の管理
クレステッドゲッコーに適した温度は、昼間は22-28℃、夜間は18-22℃です。湿度は60-80%を維持することが必要で通常のモルフの場合は60%前後を目指して調整します。また、24℃~28℃が代謝には最適な温度とされています。適切な湿度を保つために湿度を保ちやすい床材の使用をお勧めします。ただし、特定の体の色が特徴的なモルフにおいては、よりマメな霧吹きが必要になり80%前後を維持するといいと言われます。以下床材で紹介しますが、吸収性が高い床材を使用して徐々に蒸発するようにしてやれば、湿度80%を維持することができます。適正温度幅をみると気づくかもしれませんが、日本の室内の温度にそっくりです。ヒーターが冬場しか要らないというのも飼いやすさの一つかもしれません。
床材
床材にはココヤシの繊維やヤシの葉、木製チップなどが適しています。良い環境を実現するために、床材は定期的に交換し、掃除を行ってください。お勧めはバイオマットです。これは、菌を含んだ床材で糞や尿を分解します。バイオマットとパーライトを2対1の割合で混ぜると高湿度を維持しやすいです。パーライトが少なすぎるとバイオマットがすぐに腐るので黒くなってしまったらすぐに交換しましょう。キノコが生えてきます。
隠れ家
隠れ家を準備した方が良いですが、私のお勧めは奥の壁を真っ暗にできるようにケージの中央より少し奥か、奥の角にコルク性のレイアウト品を壁代わりにしておいて、その壁の奥を真っ暗にできるようにすれば、壁に張り付いて寝ています。寝る時も、壁に張り付いて寝ることが多いので、穴倉を考えるより、暗い空間を作るのが大切です。
エサと水の与え方
一番お勧めされているのは粉を水で溶かして与える人口餌です。クレスは栄養を長期的に保管できる機能をもっていません。レオパは栄養を尻尾や腋下に保管できますが、クレスはそのような機能を持っていない為、餌の頻度や水分の頻度はしっかり守りましょう。
人口フード
クレステッドゲッコーは、主に果実や昆虫を食べます。市販のクレステッドゲッコー用フードを与えることが最適です。よく壁に付けるタイプのエサ入れや水入れを使うことがありますが、胴体が人間の親指程度の大きさになると、その壁掛けタイプの物は体重で落としてしまいます。100円均一などで売られている小さな容器に水と餌を入れてあげると食べます。
昆虫(生き餌)
ミルワームやコオロギも食べることができます。もちろん人口フードと比べ安価で成長速度は速くなりますが、ミルワームの場合、ケージ内に放置しているとすぐに床材に潜りサナギになってしまいます。おすすめはコオロギで常に生きたコオロギがいる状態を保つと成長が早いといわれています。また、カルシウムの塗布は昼行性ではない為不要ですが、気持ち添加する人はいます。また種類によっては昆虫の頭部をつぶして与えますが、クレステットゲッコーは動いていないと昆虫は食べない為、しつけるか、死んでいない生き餌を与えましょう。(?)生き餌を投入してそれが死んだ場合は除去しましょう、床材が腐ります。
昆虫(冷凍)
冷凍された昆虫はクレステットゲッコーの場合あまり推奨されていません。私の経験上ですが食べません。ミルワームやコオロギ共に、動いていないと食べません。
水のみ
過去にはカメレオンの様にドリッパーを用意したり、霧吹きの水を飲むと言われていましたが、昨今では水飲みからも摂取することが広く知られており、ドリッパーの必要性はなくなり飼育難易度は下がりました。それに加え与える餌は水に粉を加えた物が主な為、餌からも水分補給ができます。ただし、クレステットゲッコーの場合は水飲みの水の入れ替えは最低でも二日に1回行うことが重要です。これらは、代謝が早く乾燥に弱い特徴を持っている為です。ドリッパーの水受けに飛び込み死んでしまう事が多い為、販売店でもドリッパーではなく、霧吹きや水飲みを推奨しています。クレスは泳げません。
大きい声では言えない事
私の飼育環境ですが、育成させたい小さな個体の場合、黒コオロギをほぼ毎日食べれるだけあげて水も毎日交換しますが、ある程度成長すると餌は週1人口フードを与えて二日後かカビが生える前(季節による)に回収します。水も餌を与えるときに交換します。霧吹きはしません。すごく劣悪環境と思うかもしれませんが、他の爬虫類も『毎日水交換』などと言いますが、ある程度成長すると水もそんなに摂取しませんし餌も毎日は食べません(種類による)。毎日餌をあげてみるとわかりますが、成長につれ結構餌を残すようになります。なるべく餌を残さないように作りすぎないようするのも大切なことです。
代謝・消化時間
24℃~28℃の場合が一番代謝がよく成長が早いとされています。消化器官が進化しているのがクレステットゲッコーの特徴で、その温度の場合、消化には24時間かかると言われています。またそれ以外の24℃未満の場合消化にはおおよそ48時間かかると言われています。
病気や怪我の予防と治療
クレステッドゲッコーは比較的丈夫です。ただし、餌を食べない個体は衰弱が早いので、ハンドリングをしてスプーンで直接人口フードを食べさせてあげましょう。食べる個体は毎日食べますが、食べない個体は全然食べてくれないです。体が大きい個体はよく食べます。3日に1回あげましょう。ベビーは適切な温度管理で毎日が好ましいです。
よく動き回る個体は体の一部に黒い点が出てきます。それらの点は打ち身によっておこるとされています。
ハンドリングについて
クレステッドゲッコーは穏やかな性格が多いらしいです。管理者の経験上、SNSでみる穏やかな子は飼育したことがありません。さわり心地は最高です。フニフニのぷにぷに。一度触らせてもらって魅力に落ちてしまいました。うちの子はめちゃくちゃ本気で噛んでくるので触りませんがww
もちろん爬虫類なので触らない方がいいとされていますが、クレスは爬虫類の中では珍しく、人間の手の上でも餌を食べることができる種類です。触りたくなる気持ちはわかります。毎日じゃなければクレスはいいんじゃないか?とは思いますが、触った時、糞尿を手にかけてきたのであれば、それは嫌がっている証拠なのでハンドリングはやめましょう。
また個体差がありますが、ハンドリングを強要するとしっぽを自切してしま子がいます。クレスの90%以上はしっぽが切れてしまえば戻ることはありません。しかしクレスの特定ラインにおいては残りの10%のしっぽの回復があることが分かっているようです。それらの個体はハンドリングを強要しても自切しないなどと言われていますが、書籍で残っているわけでもないため信用に値しません。一般的には、尻尾が切れたら回復しないと思っておきましょう。(回復したら教えてください。)
繁殖
クレステッドゲッコーの繁殖には、成熟した雌雄を同じテラリウムに一緒に飼育する必要があります。適切な繁殖環境を整え、産卵場所を提供してください。卵は25-28℃の温度で孵化させ、孵化後は別のケージで育てましょう。ペアリングで同じケージにオスメスを入れている場合は喧嘩をして尻尾の自切する場合があります。
クレスで繁殖を目指す人はあまりいないようです。SNSでも見たことありません。これらはクレスの繁殖が盛んな韓国のおとなりである、日本では安価で取引さているからと言われていますが、値段ではなく、しっぽが切れるリスクの方が普通の飼育者にとっては嫌だからじゃないかなと私は思います。ちなみに他の爬虫類の繁殖をしている私からいわすと、繁殖させず買った方が安いです。特にクレスにおいては20万を超えるモルフが数えるほどしかいないため、目的のモルフがある場合は、繁殖させるのではなく買うことをお勧めします。
ベビーの飼育に関しては非常に難しく、下記で別途示しています。
産卵数
通常年間4~8個程度の産卵。一度に1個~2個。冬眠後産卵を毎月または50日間隔で連続して産卵します。(春~秋、初夏にかけて数回の産卵。)雄未投入の場合、メスが無精卵を生む場合があります。1年間1か月毎に産卵する亡者もいます。またクレステットゲッコーは他の爬虫類の様に冬眠を挟むことがトリガーとなりますが、クレステットゲッコーの場合は温度より湿度の低下がトリガーとなるといわれています。
年間産卵数は日本では多い傾向にありますが、温度が適しているのかは不明です。
クレステットゲッコーのオスメスの見分け方
クレステットゲッコーはアダルト個体になると見分けるのは非常に簡単です。この記事のTOPの写真を見ていただけるとわかりやすいですが、おたまたまがあります。この子はアダルトサイズの子で、ベビーだとこの子の尻尾くらいのサイズです。
メスにもたま袋さんがある
メスにもたま袋があります。このせいでわかりにくいのですが、あからさまにサイズが違います。ヤング個体になると、他の子と見比べると全然玉袋の大きさが異なります。しかし、販売されている個体のほとんどがオスである為、「こっちよりこっちのほうが小さいからメス」と言う風に判断すると間違える場合があります。繁殖時期になるとその袋はパンパンに大きくなります。
確実な見分け方
通常確実に見分ける為にはセックスプローブを使用して、先が丸い鉄の棒を総排泄腔から入れてみます。ただし、これは蛇と異なり幼すぎると正確には判断はできません。股に特有の斑点が存在しますが、何かしらの変異遺伝子を保有している場合、その判別方法は使用できません。
ヤングからできるお勧めの雄雌の見分け方
私のお勧めな確認方法は、その子のしっぽを上まで上げたとき、たまがあった部分が平べったくなればメスの可能性は極めて高いです。オスの場合はしっぽを上にそり上げてもぷっくらしています。ただ、クレスは尻尾が切れたら回復しないと考えた方が良いです。ほしい個体だからと言って購入していない個体の尻尾を触るのはやめましょう。動き回っていてしっぽが反ったタイミングをしっかり見てみてください。
余談ですが、トカゲ類は後ろ足の付け根にフェロモンを出す器官がありますが、これにより判別を行うことができます。ただし、この器官はモルフを保持している場合、観測は不可能です。ダーク系である場合は簡単に観測できるそうです。
尻尾の形の違い
尾が長く、先端が尖っていればオス、短く、先端が丸くなっていればメスと言われています。また、尾に白い斑点や模様が見られる場合は、オスである可能性が高いです。しかし、長さに関しては極端に違うわけではない為あまり良い指数ではないですが、簡易的に判断する場合は生まれた時にこの手法がとられます。また、オスでも基本的に尖っていると言っても、結構丸いです。同じ成長具合の同い年の個体を比べた時にだけ有効と考えた方がいいですが、この方法が明確にオスメスがわかりやすいと、論文発表されている物もありました。
アダルトの場合の雄雌の見分け方
しっぽの付け根の太さが雄雌で明確に違うことが多いと言われています。また、後ろ足の付け根がある背中の部位の広さが異なります。またオスはタマタマの皮がたるんでいることも有ります。
単純にアダルトであれば立派な玉があります。あからさまな球がない場合はまだアダルトではなくヤングなのかメスです。
(余談)50匹中最後に残ったのがメスだった。
とあるショップで50匹以上クレスを仕入れて店に出すと行列ができて数時間で5匹程度になりました。そのモルフはすべてハーレークインで、お客さんが選んでいる基準は、雄なのかメスなのかでした。もちろんメスが店頭に並ぶことはあまりない為、必死に雄雌判定をしてメスと思う方みなさん購入されていました。(全部性別不明で販売)そして残った5匹中2匹を私が購入しました。選んだ基準は色で、片方が赤ベース、もう片方はイエローベースです。1年後、両方がメスでした。
私の勝手な飼育していての特徴ですが、オスとメスの違いは、オスは壁に張り付いている確率が高いです。メスは平行なところにいることが多いです。また寝るときはオスは大体ケージ内の高いところか壁に張り付いて寝ていますが、メスは地面に寝ているか、シェルターや、身を隠せるところで寝ていることが多いです。
アダルトの基準
クレスのアダルトの基準はとても曖昧です。繁殖行動やテリトリーの主張を行う行動を見せるとアダルトだと判断されますが、普段は単独飼育しているはずなのでテリトリーの主張をしているかどうかなんてわかりません。ですがオスの場合は明確に体の模様が変わります。これは非常に面白く、ベビーからヤングまでは体の模様の変化はほぼなく、色の変化が激しいですが、ヤングからアダルトになった場合、模様が大きくはっきりとし美しくなります。特にオスはこのアダルトになった時の模様変化が大きくとても美しい体になります、またオスメス共通でアダルトになると筋肉質になりしっぽの力の強さが顕著で、サルの様にしっぽだけで木にぶら下がれます。
プロでも間違える
セックスプローブに関することを知っている方ならわかると思いますが、プローブを刺してもオスメス判定を間違える確率は爬虫類は高いです。クレスは特に特徴的で、プローブ以外の判別方法はアダルトになるまで確実にはわかりません。クレスは性格によるオスメスの違いもなく非常に困難です。
ベビー飼育について
ベビーの飼育は極めて難しいと言われています。理由として大きなものは、餌の摂取です。ベビーからヤングまでは昆虫を与える必要があります。クレスのベビーが食べれるサイズの小さなコオロギは市販されていません。その為、自分でコオロギを自家繁殖してその子供を選定して与えることが必要です。さらに難しいのが、その小さなコオロギを常に準備しておく必要がありますが、コオロギの卵は約3週間前後かかります。つまり、常に産ませておかないといけないので大量に飼育する必要があります。
ベビーは毎日給餌する必要があります。温度管理は24℃~28℃の維持は必須です。これは消化速度をなるべく早くして栄養の吸収を早める必要があるからです。産まれて約3ヵ月までは最低でもその条件を維持する必要があります。それらの理由として、クレステットゲッコーのベビーは、体色がまだ未発達であり、すごい速度で成長している為です。その為、果物系の人口フードであっても、実際の果物同様の栄養素は摂取できず、人口フードと比べると、コオロギの方が成長に必要な栄養素のカロテノイドが豊富なことから、生まれてからある程度まではコオロギをあげる必要があると言われています。
クレステットゲッコーの代表的なモルフ
ここでは有名なモルフのみ紹介します。
ダルメシアン
体に黒い点が多い個体のみダルメシアンと言います。少なければ黒い点が体に合ってもダルメシアンとは名前は尽きません。
ハーレークイン
背中が黄金色で両サイドが灰色に爪のような模様が出ます。ただし、ハーレークインはファイアという同一モルフの表現が強い版なので、ファイアをハーレークインとして勘違いして売っている所もあるので注意です。両サイドに爪のような色があまり入っていなければ、ファイア(フレイム)になります。
リリーホワイト
昨今話題のリリーホワイトですが、安く販売されて話題になっていますが、リリーホワイトの子孫が死にやすい事、また、海外での繁殖や扱いについてネガティブである事が原因で現在安くなっています。詳しくは下記事で紹介しています。
その他モルフはこちら
管理者の飼育歴・乾燥
私は主にボールパイソンなどの蛇ですが、クレスはタイガーファイア、ファイア、ハーレークイン×3、レッドの合計6匹を飼育していました。科学的根拠のない私の勝手な考えを話させてもらいますが、私の飼育経験上、オスはメスと同じ餌の量を与えているのにめちゃくちゃ成長速度が速いです。蛇と比べて飼育が簡単かと聞かれれば、蛇の方がかなり簡単ですが、クレスはハンドリングできるって点ではどの爬虫類よりいいかもしれません。餌をいちいちつくらないといけないという点では、冷凍ネズミを週に1回か2週間に1回解凍してあげればいい蛇や大型トカゲと比べて手間がかかります。飼育難易度でいうと、淡水魚に近く、餌やりや水換え、霧吹きを日常的にやり続ける事ができる方はクレスをお勧めします。
その他
クレステッドゲッコーは夜行性であるため、昼間は活動が少ないことに注意してください。適切な光照明を提供し、夜間は暗くして彼らの生活リズムを守りましょう。UVA、UVBの必要性はないとされています。飼育者の中には自動霧吹き機を使用している人が多いです。
クレスは活動時と非活動時では体の色が違います。うちの子は非活動時は真っ白ですが、レッドというモルフでもある為、活動時は赤くなります。これは保持している遺伝子によりわかりやすい個体などがあります。うちのほかの子には、ハーレークインがいましたが、この子は活動時も非活動時も同じ色でした。
下の写真の子はこの記事のトップのレッドの非活動時の色です。つまり、壁に張り付いて爆睡してます。活動時でも室内の湿度が低い時はそんなに赤くならないという特徴をレッドは持っています。
実はレッドというモルフは珍しい個体らしいです。ただ血のような色をした、スーパーレッドというモルフもあります。ほぼ全身同じ色になるモルフはレッド以外はありません。
ファイアーアップ、ファイアーダウンと言う言葉があります。これは、活性時に色合いが出る。非活性時には白くなると言われます。
まとめ
クレステッドゲッコーの飼育には、適切な環境、温度・湿度管理、栄養バランスのとれた食事、適切なハンドリングが重要です。これらを十分に満たすことで、健康で快適な飼育が可能です。
床材が繊維質やバイオマットなので、テラリウムで飼う人は非常に多い種類です。中に陰性の観葉植物(光が直接当たらなくても育つ観葉植物)を入れてもいいし、沖縄産の観葉植物なら、変な幹をした小さな木とかもベストマッチです。
クレステットゲッコーの飼育にかかる費用
クレステッドゲッコーの飼育にかかる費用は、テラリウムや床材、エサなどの購入費用や、定期的な交換費用を考慮する必要があります。ケージのハイタイプ、床材、登り木で3万円ほど。餌は3000円程度の物で3ヵ月は持ちます。
クレステットゲッコーの購入個体の選び方
噛む個体、噛まない個体様々です。基本的に爬虫類は触るべきペットではないです。その為飼ってみないと狂暴かどうかわかりません。お店も深夜に営業しているわけではないので、夜行性のクレスが深夜何をしているのか把握することは難しいです。昼間に餌をあげているときは穏やかだけど、夜中にあげようとすると、飼い主の手を噛みまくるなんてざらです。
クレステットゲッコーの学術研究
クレステッドゲッコーは、進化生物学や生態学の研究対象としても注目されています。その独特な形態や生態、適応能力が科学者たちの興味を引いています。
クレステットゲッコーの問題
自切
脅威を感じると尻尾を自切します。レオパなど他の自切する種類と異なり、しっぽの再生はほぼありません。ただし、中にはしっぽが復活するライン(ブランド)があると言われていますが、それらの報告は日本のSNSでは確認できませんでした。また、自切してしっぽがなくても生活上問題が起こる事はほぼありません(生きていけるという意味です。もちろん動きには障害がでます)。クレスはレオパと比べ簡単に自切はしません。病気や劣悪環境、ストレス、脅威により自切します。自切は生理的現象である為、個性ではありません。レオパであればケージをつつく程度でも自切しますが、クレスは一つのケージに2匹以上入れて飼育している、ハンドリングをする以外で自切することはありません。ただし、ケージを思いっきり叩く事をすれば起こり得る可能性がある為、自分のペットではない限り見るだけにしましょう。
しっぽが上を向いている
しっぽの反りあがりなどと言いますが、これには飼育上何も問題はありません。ただし、見た目上良くないという理由から、通常より安く出している所もありますが、正直なところ、この反りあがりは広いケージで飼育していれば意外と早く治ります。尻尾の反りあがりは狭いゲージで下向きに壁に張り付き寝ていたり動けないのが原因と言われています。