ボールパイソンの自然界での生態

自然界でのの生態

ボールパイソンの自然界での生態

学名:Python regius
和名:ボールパイソン
別名:ロイヤルパイソン
界: 動物界 (Animalia)
門: 脊索動物門 (Chordata)
綱: 爬虫綱 (Reptilia)
目: 有鱗目 (Squamata)
亜目: ヘビ亜目 (Serpentes)
科: ボア科 (Boidae)
属: ボールパイソン属 (Python)
特徴: 小型で丸まる姿勢が特徴的なヘビ

 一説によると、クレオパトラが愛した蛇として、ロイヤルまたは、regius(王位)と名付けられた。

飼育方法について

分布と生息地


ボールパイソンは、西アフリカのサバンナや草原地帯に広く分布しています。主な生息地域はガーナ、トーゴ、セネガル、マリ、ナイジェリア、ベナン、リベリアなどです。昼間は地中や樹洞、古い建物や岩の隙間で過ごし、夜間に活動する夜行性の動物です。人生の内90%は哺乳類が作った巣穴などで籠っており、捕食時や繁殖時に巣穴から出てくると言われています。また一部の地域では、地中のモグラの穴やアリの巣を、洞ほこらとして利用します。

形態と特徴


ボールパイソンは中型のヘビで、成体は通常120cm~150cm程度に成長します。雌のほうが雄よりも大きくなることが一般的です。体は筋肉質で太く、頭は細く小さいです。体色は黒や茶色の地に、明るい色の斑紋が入っています。斑紋の形状や色は個体によって異なり、多くの色彩変異(モルフ)が存在します。アダルトまでの全長を1mと定義しそのアダルトの食性を調査した結果。オスは70%が樹上にいる鳥のひななどの鳥類を捕食し。一方メスは体格の大きさから樹上性を示さず鳥の捕食率は33%という結果になりました。フルアダルトのオスは樹上行動をやめ地表での行動を行います。ベビーからヤングまでは樹上性を示したため。半樹上性の行動種とされています。

食性


ボールパイソンは肉食動物で、主に小型哺乳類(ネズミやコウモリなど)を捕食します。獲物を捕らえる際には、体を巻いて締め付け、窒息させるように捕食します。捕食行動は夜行性であり、夜間に活動して獲物を捕まえます。

感覚器官


ボールパイソンは、熱感知ピットという特殊な感覚器官を持っています。この熱感知ピットは、顔の両側にあり、獲物の体温を感知して正確に捕らえるのに役立ちます。また、ボールパイソンは優れた嗅覚と振動を感知する能力を持っており、獲物を見つける際に利用します。

繁殖


ボールパイソンは卵生で、雌は1回に4~10個程度の卵を産みます。産卵期は主に雨季で、卵は約2か月で孵化します。孵化した幼蛇は体長30cmほどで、独立して生活し、自分で獲物を捕食します。メスは交尾後に卵を産み、1回の産卵で5個から10個程度の卵を産みます。卵は地中深くに埋められ、孵化までには60日から80日程度かかります。柔らかい卵を産みますがTSDは確認されていません。

社会性


ボールパイソンは基本的に単独生活を送る動物です。ただし、繁殖期になると、雄が雌を求めて出会うことがあります。この時期以外では、他の個体との接触は比較的少ないと考えられています。産地により生態や体表に表れている柄が異なります。この違いによりワイルドタイプと言われる柄のパターンは200種類以上あり。一般的な柄は「フック&リング」と言われています。他にもモルフ名「エンチ」に似た模様も多いですが、エンチとは顔の違いで判断できます。

防御行動


ボールパイソンは、名前の由来となった独特の防御行動があります。脅威を感じると、頭を体の中央に持っていき、体を丸く巻いてボール状になります。これにより、頭を守るとともに、敵から身を守ることができます。

寿命


野生下のボールパイソンの寿命はおおよそ20年ほどとされていますが、飼育下では適切なケアが行われることで、最長で30年以上生きることが報告されています。

保全状況


ボールパイソンは、IUCN(国際自然保護連合)によって、最も危険度が低い「Least Concern(LC)」に分類されています。しかし、過剰なペット用の採集や生息地の破壊が続くことで、将来的な個体数の減少が懸念されています。