爬虫類人気の著しい低迷について【最新】

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爬虫類人気の著しい低迷について【最新】

昨今爬虫類の人気の低迷が激しく2021年から販売頭数の水位では1割以上減少し続けています。今回は爬虫類人気の減少の原因等と解説していこうと思います。

日本爬虫両棲類学会による発表によると2023年は前年比10.6%の減少であり2年連続の1割以上の減少が続いています。これらの原因は大きく分けて3項目あり今後も減少していき2000年同等の販売数まで減少する予想がされます。

販売頭数のピーク

 爬虫類の販売数は2000年に約10万頭でしたが徐々に上昇していき2020年には年間30万頭の取引がありました。しかし、2021年を筆頭に急激に減少。現在では販売頭数は2003年と同等の15万匹を下回る予想が出ており2023年では2000年を下回るデータ予想が出ています。

減少理由

コロナ

コロナでの自宅待機や在宅ワークが影響しペット需要が高まったと言われることがありますがこれは大きな間違いでデータ上ではコロナの始まったは2020年1月段階であり、減少開始の最初の年です。大幅な爬虫類ブームが来たのは2010年前後5年であり1年ごとに万単位で販売頭数が上昇しています。これは価格が安価であり海外からの輸入が容易であった年で現在の爬虫類の販売価格に比べ5倍以上安く取引されていました。つまり、コロナ影響ではなくペット需要が高まるにつれ爬虫類の供給が十分ではなく価格が上昇していき2020年に価格のピークを迎え購入頭数が減少していきました。コロナ以前は爬虫類の価格は現在の昆虫同等扱いでの価格で取引されていました。

専門店の登場

爬虫類のボールパイソンやレオパなどを専門的に販売し他の爬虫類を販売しない専門店が出てきた年でもあるピークの2019年です。これらの専門店は爬虫類が原価に対して高価に取引されるようになったことから、専門的に販売店をしても利益を出すことができるビジネスモデルになったことで広がりましたが、これらの専門店で買うことをステータスだと思うようになった消費者が高額の生体を購入し、安価な個体は買わなくなった為、販売頭数自体が下がり市場規模も10%以上の減少でした。またこれらの販売店の一部は客から生体を安価に購入し転売するなど非合法な取引を行い調査データに虚偽のデータを乗せている可能性があります。また、調査団体は昔からの販売店からの調査だけであり新参の販売店は調査していない可能性があります。

ニュースやYouTube

 爬虫類が脱走したなどのニュースは2020年から徐々に出てきており爬虫類という生き物に対しての偏見や知識を得て人気が下がった可能性がありますが、YouTuberの多頭飼育が問題視されており同時にヴィーガンなどの表面化、生き物に対しての考え方が変わりつつある年も2020年でした。

餌の値段高騰

 ハツカネズミ、ラットを与えることが多い蛇類や大型種では飼育できなくなるレベルまで餌代が高騰しました。過去は1匹200円だったものが350円まで高騰。ラットにおいては倍近くの値段上昇。値段を維持している販売店ではネズミ1匹の大きさが約5割減。対してネズミではなく野菜を食べる種も野菜の値段上昇の影響を大きく受けました。対して、コオロギを摂取する爬虫類は大きな影響を行けておらず、レオパやクレステットゲッコーは以前より人気が上がりました。

ブリーダーで稼げると勘違いしている

 ブリーダーになれば、繁殖させ販売すると稼げると勘違いしている人が多いです。日本は輸入できても輸出はできません。なぜならアメリカの爬虫類市場は日本の約二倍以上であり。他国に日本の爬虫類の需要はありません。またアメリカや他国は日本で繁殖された爬虫類より安価で取引されており、日本のブリーダーから購入するより、海外から輸入した方がやすいからです。また日本では人口当たりの爬虫類の保持率が高い事から2010年頃よりすでに需要に対しての過剰供給があり、2020年からその影響を受けデフレーション(デフレ)がはじまり、現在では2020年より約60%安く日本CBは販売されています。日本が海外に輸出できるようになれば日本での爬虫類市場の回復の見込みは少なくとも出ますが、日本の生き物の輸出の多くは、錦鯉やごく少量ですが柴犬などの日本特有の生き物です。

飼育難易度が広まった、価格上昇により値段が下がった犬猫、小動物需要が上昇

 爬虫類の人気が下がったのに対し小動物需要は安定的に上昇しており犬猫は2020年より爬虫類とは反対に1割以上の上昇が続いています。今までは犬猫の需要はペット全体でみると5割以下であり他は爬虫類や小動物が占めていましたが、現在ではペット市場の6割以上が犬猫需要です。これらは多頭飼いと言う考えは悪であるという考えが広まった結果、1頭飼いの志向が高まったことが原因です。それらを証明するものとして、多頭飼いしない種類でもあるフクロウなどの猛禽類は5%以上の需要の高まりがデータではあります。

今後の展開

 2023年をかわきりに爬虫類の大幅な価格低下が起こり現在より3分の1以上の価格の低下、一部海外から認められている有名店を除く専門店の撤退。個人ブリーダーの廃業が起こります。2023年10月現在でも大型ペットショップでは価格は半減しており、爬虫類専門店同等の価格で販売されています。また、爬虫類専門店は小動物販売にシフトしている店も多く、淡水魚や海水魚を取り扱う店舗もあります。爬虫類販売イベントでも以前より爬虫類より、フクロモモンガやハリネズミ、チンチラ、ハムスター、ファンシーラットなどの小動物販売が増えてきました。

最後に

 現在の販売店の一部はYouTuberなどの人気を利用高額販売している店舗もありますが、どのような商売でも人気商売は強いので、そのような店舗は今後も生き残っていくと思われます。これから販売店を個人的に始めたいと思っている人は、爬虫類だけではなく、魚類や小動物の取り扱いができる店舗にすることをお勧めします。