イベントでの生体購入での保障やサポートで勘違いしている事

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イベントでの生体購入での保障やサポートで勘違いしている事

はじめに

 毎年のことですが、爬虫類イベントでの生体購入で、病気だ、死んだだなど多くの問題が発生します。これらの問題が自身に起こった時どのように対応した方が良いのか、どこまで補償されるのか紹介します。

爬虫類販売イベントとは?

 爬虫類販売イベントは、爬虫類、小動物、奇蟲、関連グッズなどの販売業者が遠方から一か所に集まり、その販売店から生体を直接購入できるイベントです。ただし、すべての個体がその場で購入できるわけではなく、店舗によるルールに乗っ取り、餌食いが確認できていない、なにか異常がある個体はイベント後、その店舗から郵送で生体が送られることがあります。

販売イベントのメリットとデメリット

メリット

 普段遠方で購入する機会がない店舗もイベントまで来てくれるので、イベントで店舗と交流できたり、そこの個体を購入することもできます。他には、その店舗のホームページの子を予約して、イベントに来てもらったときに受け取りなどもできます。一番のメリットでありますが、多くの店舗が出店する為、多くの種類の生体を見る、見つけることができます。

デメリット

 購入した生体が購入後、疾患や病気があったとしても、その生体を店舗につれて行って相談や返金などがスムーズにされるわけではありません。また、よく勘違いしている人が多いですが、イベントだから生体が安いというわけではありません。あくまで、遠方から店舗が来てくれるのがメリットです。

病気があったときに返金はされるのか

 毎年同じ問題が出ますが、病気や疾患が見つかった場合、通常は返金されません。これはイベントであろうが店舗であろうが返金の義務はありません。法律もありません。ただし、多くの場合店舗が返金対応などを行いますが、店舗からも損害賠償請求をされる可能性があります。

 なぜ返金義務がないのかというと、購入時生体の健康を保証する契約を結んでいないのがほとんどです。特に爬虫類や小動物は特定の特別な遺伝子を保有している生体で価値を決めて販売しています。特別な遺伝子の多くは『疾患』であると考えらることができてしまい、疾患がないと保証することはできません。その為、生体を購入する時は、契約書ではなく、誓約書で『生体を目視で確認し同意したうえで購入する』という文言にサインをします。爬虫類イベントが普及したのも、日本の法律で現物確認をしないと販売してはいけないとなったのが大きな理由といわれています。

他製品でも返金義務はない

 例えば、家電用品店で商品を購入し、それが壊れていた場合、製品と製品固有番号が一致すれば返金対応されますが、製品固有番号がない場合は返金されません。これは、購入後、商品のすり替えが行われる可能性があるからです。爬虫類も同じで、生体自体に製品番号が刻まれているわけではない為、生体のすり替えの可能性が発生する為、本来はどの店舗も返品対応する必要もなく、返品自体も受け付けない方が良いです。ただし、多くの販売店はSNSなどで悪口を言われるのが嫌なのですぐに返金対応をします。

購入時の店員の説明と異なる場合は返金が保証される

 生体購入時、店員に病気はないかなどの確認を口頭で確認し、購入した場合、消費者契約法に基づき、虚偽の情報での販売にあたり、店舗は返品、返金に対応しなければなりません。また、購入時の誓約書に病気が見つかった場合の返金、返品に関する項目がある場合、返金されます。

イベント購入時に注意する事

 イベントで購入する際は、すぐに自宅に持ち帰らければならないわけではなりません。店舗での購入でも同様のことが言えますが、生体の金額を支払っていいるのであれば、取り置きしてもらえる店舗は少なくありません。つまりは、イベントで購入したい個体を見て、お金を支払い、数日後店舗から郵送してもらうことも可能です。もちろん郵送料や、取り置き期間の餌代などが必要な場合があります。

 購入してすぐ持ち帰りたい場合は、店員に病気はないか、輸入して(仕入して)何日経過した個体か聞きましょう。そうすれば、商品の健康を保証させれます。購入後、車に戻るなどのタイミングで生体をすぐに細かく確認しましょう。そしてなにかあればすぐに返金をお願いしましょう。

実はイベントではほぼ確実に返金される

 実はイベントでの販売では、ほとんどの場合、返金、返品対応はされます。ただし、返品時の輸送料金は自腹で支払う必要があります。これはなぜほぼ返品、返金されるのかというと。イベントでは、購入者は生体の状態確認をしてはいけないようになっています。これは、生体がイベント会場内で逃がさない為に、イベント運営側が、会場や会場周辺での生体のケージ(容器)からの取り出しを禁止しています。また、他者へ見せることも禁止している場合が多いです。その為、一見してわからない病気が見つかった場合は、ほぼ必ず返金対応されます、そこで、店舗の評価が決まるのが、返金と返品方法です。輸送量を負担するのかなどです。

イベント関係での問題例

 私が記憶している限りになりますが、イベントであった事件を紹介します。

盗難、窃盗

 毎年どこかで必ず起こるイベントですが、私の知っている限り必ず逮捕されています。多くの場合監視カメラで堂々と顔がはっきり映っていますね。複数の店舗がカメラを設置しているので映っていますが、それに合わせ、犯人を他店舗の人が覚えていて、どのような人か情報共有されている事です。

 ただきになるのですが、法律上は監視カメラの設置には警察署への届け出が必要のはずで、自身が保有している建設物、土地を映すのには届け出は必要ないが、他者の所有物などが画面に入る場合は届け出は必要だと記憶しているのですが・・・本来はイベント会場の管理者がカメラを設置すべきですよね。または、イベント主催者が申請する必要があるのではないかと思います。店舗が設置しなければならないというのはすこし不思議です。監視カメラというより撮影という名目なのかもしれませんね。撮影という名目なら店舗が準備しないといけないのかもしれませんが、店舗が不憫ですね。

会場外で転売、無許可店舗

 かなり昔ですが、注目の個体を真っ先に購入して店舗外で転売していたなんてありました。他にも、イベント参加店舗は参加料を支払うのですが、イベントの外でまさかの露店を行う店舗もSNSで話題になりました。もちろん免許を持っていても露店での販売は現在はできません。生体の売買は愛玩動物取扱場所の許可を得る必要があります。イベント主催者がイベント会場の許可を得ているのでイベントで即売ができる仕組みです。外に出れば適応されないので逮捕されます。

買占め

 イベントで安く生体を販売しているのはほとんどありませんが、特定の店舗では、生体を安く売ると宣言して注目を集める店舗もあります。クレスのリリーホワイトが出始めたときは、一人の人がなん十匹も購入するなどの買占めがあり問題があったことがあります。ですが実際はリリー自体の値段は下がっている時期だったので転売失敗だったようです。転売ヤーざまぁ~ですね。

イベント開始する前に生体を買われる

イベント関係者がイベント会場開店前に購入してしまし、求めていた生体が、いないなんて事件もありました。これはイベントに出入りしていたYouTuberが購入していたとのことでしたね。この事件を機に、イベントに出すと宣言した個体はイベント前は予約を受け付けないと宣言する店舗が多くなりました。

購入後、疾患が見つかる

 これは珍しい返金対応がされず法廷までもつれたと言われる案件ですが(購入者のSNSが消えたので実際はわかりません。)、特定の生体を購入時には疾患に気付かなかったけど、家に帰るとわかった。という内容なのですが、すこしややこしくて、その個体は、ほとんどの場合、その疾患を保有している生き物の種類でした、その為、SNSでは『その病気があるのは当たり前』や、『病気がない個体もいるから返金すべき』など多くのコメントが出ていました。結果はわかりませんが、どちらにせよ目視で疾患を確認できる状態ではあった為、購入者にも問題はあったのかと思います。事前に購入したい生体の種類の勉強をするのは最低限必要だと私も思います。

購入後寄生虫が見つかる

 多いのがダニや寄生虫ですね。多くの店舗は輸入個体の場合は感染症チェックをするために輸入後2週間販売しないなどの対応をしますが、必ずすべての店舗がするわけではありません。その為、ダニや寄生虫が見つかる場合がありますが、・・・・寄生虫やダニで返品したいと思うくらいなら輸入個体やワイルド個体を買うなと思うのが一般的な考えかもしれません。ダニや寄生虫はその店舗で感染した可能性が100%ではなく、購入者の自宅の他の生体から感染した可能性もありますから、必ず返金されるかと言われればむずかしいです。そのような感染症の対策として多くの購入者は信頼できる店舗からしか購入しませんからね。

購入後口の中に病気が見つかる

 令和6年にあった事件ですが、購入後、生体の元気がなく、病院に行くと、マウスロットだったという事件です。問題はその購入者が販売店に連絡せずにSNSに店舗名を投稿し、返金させるといったことです。これは名誉棄損に該当してしまいますが、店舗は返品、返金対応をしました。また病院の受診料も支払いました。本体病院代金は店舗が後から出してあげるなんてことはあり得ません。そこでSNSの反応は『いい店舗』『購入時に確認しないほうが悪い』などありましたが、どうでしょうか。この、店舗に相談せずにSNSに店舗名をさらす。というのはイベント関係なく毎年何件かあります。特に多いのが、購入後餌を食べない。あの店舗は私をだましたという趣旨の内容が多いですが、爬虫類のほとんどが輸送ストレスで一時的な拒食になる為、購入時も、一週間餌を与えるななどの説明もされます。今回もSNSに投稿する前に店舗に言って、納得した対応されない場合は、SNSでさらしてあげればいいと思います。

 私の今までの経験ですが、店舗に言う前にSNSでさらした場合のおおくは、その購入者はSNSを更新しなくなります。またはその投稿を削除してなにもなかったかのようにSNS投稿してます。単純に名誉棄損での対応を怖がっているのだと思いますが、最初からそんなことするなやと思いますね。

疾患、障害があるから安いのに後から騒ぎ出す

 イベントで安く売られている個体は正直かなり少ないです。一般的なレートと比べ安い場合の多くは、体のどこかに傷や、欠損、疾患がある場合が多いです。その他には、遺伝子を取ったからいらないと成体を安く販売してくれる販売店もありますが稀です。購入時はなぜこんなに安いのか聞くのも必要かもしれません。SNSで話題なったのが、指の欠損があるから安いと看板を立てて販売している店舗から購入したにもかかわらず、SNSに指がない、だまされた。という投稿があり、イベントに来ていた人から指摘されていたのを覚えています。イベントには結構な人数が来ますが、イベントに来た人も、販売店も、購入者の顔や、買った個体を覚えてます。

爬虫類飼育上級者がイベントに行くことはあまりない

 ここまで多く語りましたが、爬虫類を3年以上飼育している人の多くはイベントで購入しません。これは先の問題を回避する為に、信頼できる近くの店舗で購入するのが一番いいからです。特殊な生体でも店舗に種類やモルフ、性別を指定して、輸入のお願いをしていたら、イベントで購入するより安く買えるのが多いです。