餌(セイブシシバナヘビ)

セイブシシバナヘビの餌やり|偏食・拒食対策の「カエル汁」と匂い付けテクニック

シシバナヘビ飼育の最大の難関、それが「餌付け」です。野生ではカエルやトカゲを主食にしているため、マウスを餌と認識しない個体がいます。結論から言うと、「ピンクマウスにカエルやツナ缶の汁をつけ、匂いで騙して食べさせる(セント)技術」が必須になります。

本記事の前提条件

  • 主食: 冷凍マウス(ピンク〜ファジー)
  • 偏食対策: カエル、ウズラ、ツナ缶、サーモン(匂い付け用)
  • 頻度: ベビーは週2回、アダルトは週1回
  • 給餌法: 置き餌またはピンセット

1. 餌やりの「必須チェックリスト」

  • 小さめのマウス
    口が小さいため、無理のないサイズを選びます。
  • セント(匂い付け)用の素材
    冷凍カエルの足や、カエルの粘液、カエル対応の人工飼料(レプタミン等)のふやかし汁。
  • 絶対に手で触らないこと
    餌の匂いがついた指は、彼らにとって「最高の餌」です。咬傷事故の原因No.1です。

2. 失敗しない「匂い付け(Scenting)」の手順

手順①:マウスを「カエル汁」に浸す

解凍したマウスの鼻先に、カエルの肉片や、カエル用フードを水で溶いた汁を塗りたくります。ツナ缶(ノンオイル)の汁も有効です。

手順②:鼻先を刺激する

シシバナヘビの鼻先にマウスをコツコツと当てます。彼らは怒ったり驚いたりして口を開け、その拍子に匂いを嗅ぎ取って「あ、カエルだ!」と勘違いして食べ始めます。

手順③:徐々に匂いを薄くする

食べるようになったら、徐々に汁の量を減らし、最終的にはマウス単体の匂いで食べるように移行させます(餌付け完了)。

3. なぜ「マウス」を食べさせる必要があるのか?(理由)

一生カエルを与え続けることも可能ですが、冷凍カエルは高価で入手が難しく、寄生虫のリスクもあります。
栄養バランスとコスト、安定供給の面で「冷凍マウス」に勝る餌はありません。飼育下で長く健康に育てるためには、マウスへの餌付けが登竜門となります。

4. よくある失敗パターン【※重要】

失敗①:大きな餌を与えすぎる

シシバナヘビは貪欲に見えますが、消化器官はそれほど強くありません。大きな餌を与えると、消化不良で吐き戻すことが多いです。「少し小さいかな?」と思うサイズをこまめに与えるのが正解です。

5. 餌やりのFAQ

Q1. 全く食べません(拒食)。
A. 温度を上げてください。それでもダメなら「アシスト給餌(口に咥えさせる)」が必要ですが、毒ヘビのためリスクがあります。まずは「活きピンクマウス」や「カエルそのもの」を試してください。
Q2. 食べたのに吐きました。
A. 温度不足か、餌が大きすぎた可能性があります。吐き戻し後は10日間ほど胃を休ませ、サイズを下げて再開してください。