ミュラーサンドボアのケージと床材選び|「深さ」と「砂漏れ」対策が全ての鍵
ミュラーサンドボアは「地中の住人」です。結論から言うと、「床材を10cm以上敷ける深さがあり、かつ砂が漏れない構造のケージ」が必須です。一般的な前開き爬虫類ケージでは、レール部分に砂が詰まって閉まらなくなるトラブルが多発します。
本記事の前提条件
- ケージタイプ: トップアクセス(上から開く水槽)または、返しのある爬虫類ケージ
- 床材: 爬虫類用サンド(推奨)、アスペンチップ(誤飲防止)
- レイアウト: 殺風景でOK。流木や石は潜る邪魔になるので不要。
1. 環境構築の「必須チェックリスト」
- 60cmランチュウ水槽(高さが低い水槽)
脱走能力は低い(壁を登れない)ため、高さよりも床面積とメンテナンス性を重視した「浅めの水槽」がベストマッチします。 - 目の細かいサンド(砂)
粒が粗いと鱗を傷つけます。パウダー状に近い、サラサラした爬虫類専用の砂を選びます。 - 重い水入れ(陶器製)
軽いと、潜って下から持ち上げてひっくり返します。絶対に動かない重さが必要です。
2. 失敗しないレイアウトの「手順」
手順①:砂を「厚く」敷く
ケージの底から5cm〜10cmの厚さになるよう、砂を惜しみなく投入します。彼らは背中が見えるのを嫌います。「完全に没入できる深さ」が安心感を生みます。
手順②:シェルターは「埋める」
地上にシェルターを置いても入りません。素焼きの植木鉢などを半分埋めるか、平たい石を砂の上に置いて「屋根」を作ってあげると、その下を好んで掘り進みます。
手順③:ヒーターの設置
ケージの下にパネルヒーターを敷きますが、砂は断熱性が高いため、熱が伝わりにくいことがあります。ヒーターの上だけ砂を少し薄くするか、出力の高いヒーターを選んで調整してください。
3. なぜ「前開きケージ」が不向きなのか?(理由)
一般的な爬虫類ケージ(グラステラリウムなど)は、前面の扉を開閉します。
しかし、サンドボア用に砂を厚く敷くと、扉を開けた瞬間に砂崩れ(雪崩)が起きて部屋中に散らばります。また、ガラスのレール溝に砂が噛んで、「ジャリジャリ」と音がしたり、ガラスが傷ついたりします。メンテナンス性を考えると「上から世話をする水槽タイプ」に軍配が上がります。
4. よくある失敗パターン【※重要】
失敗①:園芸用の土を使う
腐葉土や培養土は湿度を含みやすく、雑菌が繁殖しやすいため、乾燥を好むサンドボアには不向きです。また、肥料が含まれていると中毒死のリスクがあります。
5. 環境・レイアウトのFAQ
- Q1. クルミ殻のサンド(ウォールナッツ)はどうですか?
- A. 可能です。砂より軽く、燃えるゴミで出せるので便利です。ただし、誤飲した際に消化されにくいので、給餌時は注意が必要です。
- Q2. 隠れ家(シェルター)は必要ですか?
- A. 床材がシェルターの役割を果たすので、実は不要です。ただし、脱皮の際に体を擦り付けるための「ざらついた石」などは入れておくと親切です。
