マラヤンブラッドパイソンの餌やり|「食の暴力」を制御し、肥満を防ぐ給餌間隔
彼らはパイソン界のフードファイターです。出されたものは何でも食べます。結論から言うと、「飼い主が心を鬼にして餌を制限しないと、すぐに肥満で短命に終わる」というのが現実です。太りやすい体質(省エネ体質)であることを理解してください。
本記事の前提条件
- 餌の種類: 冷凍ラット(推奨)、冷凍マウス、ウズラ
- ベビーの頻度: 5日〜7日に1回
- ヤングの頻度: 10日〜14日に1回
- アダルトの頻度: 3週間〜1ヶ月に1回
1. 餌やりの「必須チェックリスト」
- 冷凍ラット(サイズアップ対応)
マウスでは栄養価もサイズも足りません。早期にラットへ切り替えます。 - 長く頑丈なピンセット
アタックの衝撃が強いため、しっかり掴めるロック付きや金属製の太いものが安全です。 - 遮蔽物(ダンボール等)
給餌モードに入った個体は、動くもの全てに飛んできます。ガラス越しのアタックを防ぐため、給餌後は目隠しをします。
2. 失敗しない給餌の「手順」
手順①:解凍は「熱め」に
アイデンティティであるピット器官(熱感知)を刺激するため、40℃〜42℃程度にしっかり温めたラットを与えます。冷たい餌は食べないだけでなく、消化不良の原因になります。
手順②:置き餌はしない(推奨)
床材(ヤシガラなど)を誤飲するリスクが高いため、必ずピンセットで空中に提示して食べさせます。誤って床材を大量に飲むと、腸閉塞を起こします。
手順③:食後の放置期間を長めに
体が太く、消化に時間がかかります。食後3日〜4日は触らず、完全に消化に集中させてください。ハンドリングは排泄を確認してからがベストです。
3. なぜ「与えすぎてはいけない」のか?(理由)
マラヤンブラッドパイソンは、動かずに獲物を待つ「待ち伏せ型」の蛇です。
ボールパイソンやコーンスネークに比べて極端に運動量が少なく、食べたエネルギーを全て脂肪に変えて溜め込みます。肥満になると、心臓や肝臓に負担がかかるだけでなく、繁殖能力も失います。「少し痩せているくらいが一番健康」です。
4. よくある失敗パターン【※重要】
失敗①:マウスを与え続ける
アダルトサイズのマラヤンにマウスを与えようとすると、10匹以上必要になります。これは消化の手間がかかりすぎます。栄養バランスの良い「ラット」または「冷凍ウズラ」などを1匹与えるスタイルに切り替えてください。
5. 餌やりのFAQ
- Q1. 拒食しますか?
- A. 環境が適正なら、マラヤンブラッドパイソンが拒食することは稀です。食べない場合は「温度が低い」「脱皮前」「呼吸器疾患」のいずれかを疑ってください。
- Q2. ギニアピッグ(モルモット)を与えてもいいですか?
- A. 最大サイズの個体には適していますが、脂肪分が高すぎる傾向があります。基本はラットで、たまのご馳走として与える程度が安心です。
