野生の生態(レオパードゲッコー)

レオパードゲッコーの野生の姿|「砂漠」ではなく「荒地」に住む夜の狩人

彼らがどこから来たのかを知ることは、正しいレイアウトへの近道です。結論から言うと、「サラサラの砂砂漠ではなく、ゴツゴツした岩場や硬い土の荒野」が彼らの故郷です。だからこそ、砂ではなくソイルや岩が適しているのです。

本記事の前提条件

  • 生息地: アフガニスタン、パキスタン、インド北西部
  • 環境: 岩石砂漠、乾燥した草原、荒地
  • 食性: 昆虫、サソリ、小型のトカゲ
  • 活動: 薄明薄暮性〜夜行性(昼間は岩陰で寝ている)

1. 野生の環境から学ぶ「飼育のヒント」

  • 岩の隙間に住む → シェルター必須
    日中の灼熱と乾燥から身を守るため、岩の下や湿り気のある穴に潜んでいます。ウェットシェルターはこの「湿った岩陰」を再現するものです。
  • 尻尾に栄養を貯める → 飢餓への備え
    餌が少ない乾燥地帯で生き抜くため、食べた栄養を尻尾に脂肪として蓄えます。飼育下で尻尾が太くなるのは、野生の名残です。
  • トイレを決める → 縄張り意識
    自分の巣穴の近くを清潔に保つため、決まった場所で排泄します。これは外敵に居場所を悟られないための工夫とも言われています。

2. なぜ「瞼(まぶた)」があるのか?(理由)

ヤモリの中でトカゲモドキだけが持つ「瞼」。
これは、乾燥地帯の砂埃から目を守るために進化したと考えられています。砂嵐が起きても、目を閉じてやり過ごすことができるのです。

3. よくある誤解【※重要】

誤解①:砂丘に住んでいる

映画に出てくるような、見渡す限りの砂砂漠には住んでいません。あのような場所は足が埋まって歩きにくく、隠れる場所もありません。
彼らが住むのは、硬く締まった土の上に、石や低木が点在するエリアです。飼育環境でも「歩きやすい硬い床」を用意してあげましょう。

4. 生態のFAQ

Q1. 冬眠しますか?
A. 野生では冬に気温が下がるため、岩陰深くで冬眠(クーリング)します。飼育下では冬眠させる必要はありませんが、季節を感じさせると繁殖スイッチが入ります。
Q2. 尻尾を切ったら野生ではどうなりますか?
A. 栄養タンクを失うことになるため、生存率は著しく下がります。再生尾は元の尻尾ほど綺麗には戻りませんが、それでも必死に栄養を貯め直して生き延びようとします。