レオパードゲッコーのトラブル対策|「クル病」「クリプト」「脱皮不全」の早期発見
レオパは我慢強い生き物です。不調が見てわかるようになった時は、すでに重症化していることが多いです。結論から言うと、「毎日の歩き方とフン、そして尻尾の太さを観察すること」が早期発見の鍵です。
本記事の前提条件
- クル病(MBD): 骨が曲がり、歩けなくなる不治の病。
- クリプトスポリジウム症: 寄生虫による致死性の痩せ病。
- インパクション: 誤飲による腸閉塞。
- 脱皮不全: 指先や瞼に残る皮。
1. トラブル対応の「チェックリスト」
- 手首・足首が曲がっていませんか?
ゴムのように手足が曲がっていたらクル病です。すぐにカルシウムとD3を補給し、病院へ。 - 尻尾が鉛筆のように細くないですか?
食べているのに痩せていく場合、クリプト(寄生虫)の疑いがあります。隔離が必要です。 - 目が開かない、または白いですか?
脱皮の皮が目の中に残っているか、ビタミンA不足による眼疾です。
2. 代表的なトラブルと対処法
トラブル①:脱皮不全(Stuck Shed)
指先が白くなっていたら皮が残っています。30℃〜35℃のぬるま湯で温浴させ、ふやかしてから綿棒で優しく除去します。放置すると指が壊死して落ちます。
トラブル②:拒食(Anorexia)
まずは温度(特に床温度)を確認します。次に「脇ぷに」がないか確認します(発情期のオスや、肥満個体は数週間食べないことがあります)。尻尾が太ければ焦る必要はありません。
トラブル③:自切(Tail Loss)
驚いて尻尾を切ってしまっても死にません。傷口を清潔にし(床材をキッチンペーパーにする)、栄養価の高い餌を与えれば、カブのような形の再生尾が生えてきます。
3. なぜ「クリプト」が恐ろしいのか?(理由)
クリプトスポリジウムという原虫に感染すると、消化吸収ができなくなり、いくら食べても激痩せして死に至ります(スティックテール病)。
特効薬がなく、他のレオパにも感染するため、感染個体は完全隔離が必要です。ショップでお迎えする際、尻尾が極端に細い個体や、吐き戻している個体は避けてください。
4. よくある失敗パターン【※重要】
失敗①:便秘だと思ってお腹を強く押す
ネットの情報で「マッサージが良い」と見て強く押し、内臓破裂させる事故があります。温浴で代謝を上げる程度に留め、異変があれば獣医師に相談してください。
5. トラブルのFAQ
- Q1. 吐き戻しました。
- A. 温度不足、水の飲み過ぎ、餌のサイズ過多が原因です。一度吐くと食道が荒れるので、最低3日〜1週間は餌を抜き、温度を上げて様子を見てください。
- Q2. 砂を食べてしまいます。
- A. カルシウム不足で、ミネラルを求めて砂を食べる行動をとることがあります。カルシウム剤を見直し、床材をキッチンペーパーに変えてください。
