クレステッドゲッコーのトラブル対策|「自切(尾切れ)」の対処と「フロッピーテール」
彼らは非常にデリケートな一面を持っています。結論から言うと、「尻尾は一度切れたら二度と戻らないが、命に別状はない」という覚悟を持つことです。また、カルシウム不足による骨の変形(クル病)は、一度なると治りません。
本記事の前提条件
- 自切(Autotomy): 驚くと尻尾を切り離す習性。
- フロッピーテール: 腰骨の変形で、尻尾が頭側に垂れ下がる症状。
- クル病(MBD): カルシウム不足による代謝性骨疾患。
1. トラブル対応の「チェックリスト」
- 尻尾が切れていませんか?
大きな音がしたり、強く掴んだ時に起こります。 - 腰骨が曲がっていませんか?
逆さまに張り付いて寝ることが多い個体に見られます。 - 指先に皮が残っていませんか?
脱皮不全の残り皮は、指を壊死させます。
2. 代表的なトラブルと対処法
トラブル①:尻尾の自切(Tail Loss)
切れた尻尾はピクピク動きますが、再生しません。本体の切断面はすぐに塞がります。消毒薬などは塗らず、床材をキッチンペーパーにして清潔に保てば、数日で完治します。尻尾がない個体も愛嬌があって可愛いものです。
トラブル②:フロッピーテール症候群(FTS)
逆さま(頭を下)にして壁に張り付いていると、重力で尻尾が背中側に折れ曲がり、骨盤が変形することがあります。水平な止まり木や、隠れられる植物を増やして、壁以外で寝るように誘導します。
トラブル③:脱皮不全(Shedding Issues)
指先や尻尾の先に皮が残ることがあります。ぬるま湯を入れたタッパーに15分ほど入れ(サウナ状態)、ふやけた皮を綿棒で優しく擦って取ります。無理に引っ張ると指が取れるので注意してください。
3. なぜ「クル病」が多いのか?(理由)
ベビーフードや果物だけを与えたり、カルシウム添加をしていないコオロギを与え続けると発症します。
顎がふにゃふにゃになり、背骨が波打ち、手足が曲がります。初期ならカルシウム剤とUVBライトで進行を止められますが、変形した骨は元に戻りません。「専用フード(CGD)」を与えることが最大の予防です。
4. よくある失敗パターン【※重要】
失敗①:ハンドリング中の飛び出し
彼らはジャンプが得意です。高い位置でハンドリング中に突然ジャンプし、床に叩きつけられて内臓破裂や骨折をする事故があります。ハンドリングは必ず「座って、低い位置」で行ってください。
5. トラブルのFAQ
- Q1. 便秘気味です。
- A. 水分不足の可能性があります。霧吹きの回数を増やすか、フードを少し緩めに溶いて水分を取らせてください。ハンドリングでお腹を温めると排泄することもあります。
- Q2. 目が窪んでいます。
- A. 脱水症状のサインです。すぐに湿度を上げ、スポイトで水を飲ませてください。重度の場合はすぐに病院へ。
