飼育環境(ケージ/床材/隠れ家)

クレステッドゲッコーのケージレイアウト|「高さ」と「植物」で彩る樹上生活

彼らの家は、床ではなく壁と空間です。結論から言うと、「高さ45cm以上のガラスケージに、これでもかというほど植物(フェイク可)を詰め込む」のが正解です。スカスカの空間は彼らにとって恐怖でしかありません。

本記事の前提条件

  • ケージタイプ: ガラス製(湿度保持)の前開きタイプ
  • サイズ: 幅30cm×奥行30cm×高さ45cm(1匹飼育の黄金比)
  • レイアウト: 立体活動重視。壁面を増やす工夫が必要。

1. 環境構築の「必須チェックリスト」

  • グラステラリウム3045(GEX)など
    このサイズが標準規格です。ベビーなら3030でも可ですが、すぐに大きくなるので最初から高さのあるものを選びます。
  • ジャングルヴァイン(曲げられるツタ)
    空中の動線を確保するために必須です。
  • マグネット式の餌皿(フィーディングレッジ)
    床に置いた餌には気づきにくいです。空中に設置できる餌皿が必要です。

2. 失敗しないレイアウトの「手順」

手順①:隠れ場所を「空中」に作る

床にシェルターを置いても入りません。吸盤で壁につけるタイプの植物や、吊り下げるタイプのココナッツシェルターを設置し、「高い場所の隠れ家」を作ります。

手順②:足場を交差させる

ガラス面は滑りやすく、特に脱皮前は張り付けずに落ちることがあります。ツタや流木を立体的に交差させ、どこでも掴まれるようにします。

手順③:ビバリウム(植栽)への挑戦

クレステッドゲッコーは植物を荒らさないため、本物の観葉植物(ポトス、ガジュマル、アナナス)を使った「ビバリウム」と相性抜群です。湿度の維持も楽になります。

3. なぜ「スカスカ」ではダメなのか?(理由)

野生では鬱蒼とした森の中にいます。開けた場所は鳥に襲われるリスクがあるため、本能的に嫌います。
ケージ内が見えなくなるくらい植物を入れた方が、落ち着いて発色も良くなり、ハンドリングもしやすくなります。「隠れる場所があるからこそ出てくる」のが彼らの心理です。

4. よくある失敗パターン【※重要】

失敗①:メッシュケージでの飼育(日本の場合)

海外では通気性の良いメッシュケージが人気ですが、湿度が低い日本では乾燥しすぎて脱皮不全になります。日本の家庭で飼うなら、湿度を保てるガラスケージ一択です。

5. 環境・レイアウトのFAQ

Q1. 床材は何がベストですか?
A. メンテナンス重視なら「キッチンペーパー」か「ペットシーツ」。見た目と湿度重視なら「ヤシガラ土」や「ソイル」です。誤飲リスクを考えるならペーパーが一番安全です。
Q2. バックグラウンド(背景)は必要?
A. あった方が登りやすくなり、ストレスも減ります。発泡スチロール製やコルク樹皮の背景を入れると、ケージが広く使えます。