クレステッドゲッコー飼育(種ハブ)

【完全版】クレステッドゲッコーの飼育方法|「人工飼料だけで飼える」奇跡のヤモリ

クレステッドゲッコー(オウカンミカドヤモリ)は、モチモチとした感触と、壁に張り付く愛らしい姿で爆発的な人気を誇ります。結論から言うと、「昆虫が苦手でも飼育可能で、室温管理(エアコンのみ)で飼える最も手軽な爬虫類」です。ただし、暑さにはめっぽう弱いため、日本の夏だけは注意が必要です。

本記事の前提条件

  • 和名/英名: オウカンミカドヤモリ / Crested Gecko (Cres, Crestie)
  • 寿命: 10年〜15年
  • 全長: 20cm前後(尾を含む)
  • 適温: 22℃〜27℃(人間が快適な温度と同じ)
  • 性格: 非常に温厚。ハンドリング(手乗り)も容易。

1. 飼育スタートの「必須チェックリスト」

「高さ」のあるケージと、専用フードがあれば始められます。

  • 縦長の爬虫類ケージ(30×30×45cm以上)
    樹上棲なので高さが必要です。前開きタイプがメンテナンスしやすいです。
  • 人工飼料(パンゲア・レパシーなど)
    水で溶くだけの完全栄養食(CGD)が主食です。
  • 止まり木・フェイクグリーン
    ツルツルした壁には張り付きにくいため、掴まれる場所を増やします。
  • キッチンペーパー(床材)
    誤飲防止と衛生面から、初心者はペーパー推奨です。

2. お迎えから飼育の「手順」

手順①:立体的な足場を作る

ケージの上半分を有効活用できるよう、流木やコルク、造草を配置します。彼らは高い場所で寝るのが大好きです。

手順②:毎日「霧吹き」をする

朝と夜、ケージ全体に霧吹きをします。彼らは壁についた水滴を舐めて水分補給をします。

手順③:餌は2〜3日に1回

ベビーは毎日、アダルトは2〜3日に1回、スプーンや餌皿でペースト状の餌を与えます。虫を与える必要はありません(与えてもOKです)。

3. なぜ「虫が不要」なのか?(理由)

彼らは自然界で、熟した果実や花の蜜、そして昆虫を食べる雑食性です。
専用の人工飼料(クレステッドゲッコーダイエット:CGD)は、この栄養バランスを完璧に再現しており、カルシウムやビタミンも含まれています。虫が苦手な人でも飼育できる最大の理由がこれです。

4. よくある失敗パターン【※重要】

失敗①:保温球(バスキングライト)の使用

トカゲだからといってライトで温めると死にます。彼らはニューカレドニアの涼しい森林に住んでおり、28℃を超えると熱中症になります。基本は「保温」より「保冷(エアコン管理)」です。

5. クレステッドゲッコー飼育のFAQ

Q1. 尻尾が切れました。生えてきますか?
A. 残念ながら再生しません。切断面は綺麗に治り、カエルのようなお尻になりますが、健康上の問題はありません。「ワイルドな姿になった」と前向きに捉えてください。
Q2. 噛みますか?
A. 滅多に噛みません。口を大きく開けて威嚇することはありますが、本気で噛み付くことは稀です。もし噛まれても、歯が小さいためあまり痛くありません。