コーンスネークの繁殖(ブリーディング)方法|クーリングの重要性と卵の管理
コーンスネークは「繁殖入門種」としても最適です。結論から言うと、「冬場にしっかりクーリング(温度を下げる期間)を行い、春に発情させる」ことで、高い確率で成功します。新しいモルフを作出する喜びは、何物にも代えがたい経験です。
本記事の前提条件
- 繁殖適齢期: オス 1.5歳〜 / メス 2歳〜(体重300g以上推奨)
- シーズン: 冬(クーリング)〜春(交尾・産卵)
- 産卵数: 10個〜20個(多産です)
- 孵化日数: 28℃で約60日
1. 繁殖の「ステップ別チェックリスト」
- クーリングの実施
冬の2〜3ヶ月間、温度を15℃〜18℃程度に下げ、餌を絶つことで生体に「冬」を感じさせます。これが精子形成と排卵のスイッチになります。 - 産卵床(産卵ケース)の準備
メスが安心して卵を産めるよう、水苔を湿らせたタッパーを用意します。 - ベビーの餌(ピンクマウスS)の確保
生まれたばかりの小さな蛇が食べる極小サイズのマウスを大量に用意する必要があります。
2. 繁殖の「手順」
手順①:クーリング明けの給餌とペアリング
春になり温度を戻したら、たっぷり餌を与えて体力を回復させます。その後、脱皮を終えたメスのケージにオスを投入します。オスがメスを追尾し、交尾に至れば成功です。
手順②:産卵と卵の回収
交尾から約1〜2ヶ月後、脱皮(産卵前脱皮)を経て産卵します。卵同士がくっついていることが多いですが、無理に剥がさず、そのまま孵卵器(インキュベーター)へ移動させます。
手順③:孵化管理
28℃前後、湿度80%以上で管理します。約2ヶ月後、卵に切れ目が入り、ベビーが顔を出します(ピップ)。
3. なぜ「未熟な個体」で繁殖してはいけないのか?(理由)
メスにとって産卵は命がけです。体内のカルシウムと栄養を卵の殻に全て使うため、体が出来上がっていない若い個体や、痩せている個体で繁殖させると、「卵詰まり」を起こして母子ともに死亡する確率が高まります。焦りは禁物です。
4. よくある失敗パターン【※重要】
失敗①:生まれたベビーの飼育場所がない
コーンスネークは一度に10匹以上、多いと20匹以上産みます。これら全てを個別に飼育するケース(プリンカップ等)とヒーターを用意できますか?「増えすぎたから」と逃がすのは犯罪です。
5. 繁殖のFAQ
- Q1. クーリングなしでも繁殖できますか?
- A. 可能ですが、成功率や有精卵の確率は下がります。また、クーリングすることでオスの発情が強くなるため、ブリーダーは必ず行います。
- Q2. 卵が凹んでしまいました。
- A. 湿度不足の可能性があります。湿らせたバーミキュライトや水苔を追加してください。初期の凹みなら復活することが多いです。
