小動物・爬虫類 ペットの死について 死後の処理
はじめに
ペットを飼育しているなら経験するであろうペットの死について、私の過去のペットの死について話していきます。
ペットの死
ペットが死んだ場合あなたならどうしますか?私が過去に経験した話をしていこうと思います。今回この記事を書こうと思ったのは、私が飼育していたペットのチンチラのベリーちゃんが突然死したことがきっかけで今までペットの死に対して目を背けていましたが向き合おうと思い書こうと思いました。
死んだ時の考え方
よく言われるのが死んだペットは「虹の橋で待っている」と言う話です。天国にある虹の橋の広い場所で何不自由なく飼い主が来るのを待っているというお話があります。私の知り合いのいわゆる「見える人」の話では、ペットは飼い主の部屋にいて飼い主が寝ているときは傍で寄り添ってくれているそうです。だからさみしくないんだとか、今回はうちの部屋にいるペットの話です。
私のペット達
チンチラ ♀ ベリーちゃん ブラックベルベット
生まれたのは令和4年9月亡くなったのは令和5年8/28
病院まで車で移動している間に息を引き取りました。前日に下痢をしているのを見つけ様子を見ていました、昼まで元気で相棒のパインちゃんと元気に餌を食べており良くなったと思った矢先、急にぐったりして動かなくなりました。そしてすぐに病院に行こうと車にのせ移動してすぐ痙攣が起こりました。そのまま車を走らせ20分、次は鳴き声と共に痙攣、そのまま息を引き取りました。後10分で病院についたのに、後10分早く着くことができれば何かしらの処置をしてもらい一命をとりとめたかもしれないのに病院では、死亡確認が行われそのまま家に戻りました。後数日で1歳だったのに。お迎えして1ヵ月と少ししか経過していませんでしたが、最高にきれいな毛並みとかわいい仕草。相棒のパインちゃんとは違い私の膝にのりおとなしい子でした。
病気で間違いはありませんが、同年齢の同じケージ内の子と水も餌も共有していることから、餌などが原因と考えにくく。同居人とも仲が良かった為ストレスが大きかったわけではありません。排便もしていることからチンチラで多い胃や腸の病気ではありませんでした。ネットで調べてみると若いころに起こりやすい遺伝性てんかんではないかと思います。遺伝性てんかんは若いころに起こりやすく後天性のものと比べ致死率が高いようです。前日に下痢をしていることから体調がいつもより悪かったのもトリガーとなりこのような結果になってしまいました。病院では死後の為、死因は不明で出せないとのことでした。
レオパードゲッコー ♂ 夢くん ゴースト
お迎えして翌日、餌を与えても食べない為、購入した店で相談し何を食べていたか聞きました。数日後陰部に尿酸のようなものがついていました。病院で見てもらったところ、プラグ症と言う事で、陰部の中までプラグが固まっている状態でした。除去してもらいましたが、その後1週間もしないうちに死んでしまいました。
クレステットゲッコー ♂ ハーレークイーン
あかちゃんの時にお迎えして自家製のコオロギを与え順調に飼育しており日に日に綺麗になっている体はとても魅力的で美しかったです。ですが他の子と比べて体の成長率がとても悪く。全長は人間の人差し指程度の大きさ、対して同じころに生まれた子は1.5倍ほど大きくなったいました。そんな子が徐々に体の一部が灰色になっていき、朝目覚めると亡くなっていました。
マラヤンブラッドパイソン ♀ ボス ノーマル
私が緊急入院になって10日後、代わりにペットのお世話をお願いしていた母と弟から電話があり、部屋中に腐った匂いがするという事で、急遽退院し家に帰ると、体の形を保ったまま体内がすべて液体になったマラヤンブラッドがいました。おそらく原因は水替えの方法です。私が蛇に噛まれてもいたくないのを知っている為、水替えは容器を取り出して、洗って新しい水を入れてあげるのですが、家族は見た目から怖いマラヤンブラッドの水替えはケージの上から水を追加していたようです。つまり追水をしていたため、腐った水を飲ませてしまったの原因です。爬虫類の飼育では水を最低でも二日に一回、本当なら1日に1回変えた方が良いと言うのはこの様に、水の質の悪さですぐに死んでしまうからです。この子は体長40㎝程度の3歳の子です。若いとか年とかで死んだわけではありません。私が急に原因不明の腹痛と排尿ができない事で入院しこのようなことになってしまいました。現在病院や私の経営している社会福祉事業者もコロナ対応の為退院予定日まで一切の外出はできません。病院の先生にお願いしてもダメでした。みなさんも同様の事が起きないようにもしものときに頼れる人に大切なペットのお世話をお願いしましょう。
フクロモモンガ 双子の子
うちには母親、父親とオスメスの子供がいます。子供が親離れをしてすぐオスメスでケージを分けましたが母親は再度妊娠していました、その後お腹の赤ちゃんは順調に育っており時折母親の腹部の袋から中の様子も確認できていましたが、母親が泣きながら腰を振る事が多くなってきました。その時ネットで調べたところ、すでに死んでいて子供の反応がないから母親が泣きながら腰を振るという話を見ました。案の定、その腰振りをして5日後、母親のおなかは小さくなり子供がいなくなっていました。お腹には2匹いたのは確認していた為、おそらく栄養失調であると思われます。母親が旦那とオスの子供と引き離されたためそのストレスがトリガーになってミルクがでなくなり栄養が取れなくなったんだろうと思います。
ボールパイソン ♂ バナナ バナナエンチ
自家繁殖個体ではなく、お店で購入した個体です。生後1週間の個体でした。兄妹すべて神経障害とシャークテイルや尾曲がり。つまり、卵管理が最悪か、血が近い同士での交配によって生まれた個体です。卵管理に関してはボールパイソンでは有名なお店での管理と言う事で聞いていましたが、よくよく聞くと、その販売店で初めて孵化した個体で、元々は有名店の卵を譲り受けてそれをインキュベーターで管理していたようです。餌は自力で食べれない、それが数匹いるから店では手が回らないから買ってくれとのことで買いました。正直、こんな店で管理されるのがかわいそうだったと言うのが本音です。もちろんその兄弟は購入されることなく死亡、その後2か月してうちの子もなくなりました。とってもきれいな体の色で美しい模様でした。卵管理が悪かったんじゃないかと聞くと、綺麗さを作る為に2世代親子で掛け合わせて産ませた卵だったそうです。つまり卵管理も繁殖方法も最悪です。
ボールパイソン ♀ 自家繁殖個体
自家繁殖で生まれた初めてのシブリング6匹の内の1匹が自ら餌を食べる事ができず、1年間餌を直接口に入れて食べさせていました。死ぬ前日は変わらず元気でそろそろ消化してお腹がすいたのかなと思ってましたが数時間後亡くなってしまいました。よくこのようなことは起こると言われていますが、私の経験上ではこのような子も根気よく育てていれば自発して食べる様になってくれるので期待していました。体が少し長くなったくらいで体の太さは生まれた時とほぼ変わりませんでした。
小動物・爬虫類の死後の処理
よく言われるのが火葬ですが、一部の地域では小動物は火葬できるけど爬虫類は禁止されている場所があります。それらは日本以外の病原体を広げない目的と言われていますが実際は爬虫類は火葬しても頭部以外の骨がほぼ残らないからです。火葬で病原体が広がるなら小動物どころか犬猫も火葬禁止となってしまいます。犬猫飼育経験があればわかると思いますが、犬猫の病原体管理は厳格です。それほど未知の病原体を持っている可能性があります。
小動物・爬虫類の火葬
先に頭部以外の骨がほぼ残らないと言いましたが、もちろんすべての爬虫類がそうではありません、ただ、一般的な古い火葬場の機械では、火力が強すぎてそのように頭部以外がボロボロになってしまうだけで専門業者に頼めばほぼすべての骨が残る機械で火葬されます。火葬時に風を機械内部に送る強さが原因で骨が崩れることはあるそうです。多くの火葬場では火葬前に骨が残らない可能性がある旨を説明されます。一般的な火葬場では値段は高くても15000円前後です。犬猫同様のペット用の火葬を行います。集団火葬の場合1万円以下で5000円前後が主ですが市町村により異なったり、住んでいる市町村以外の住民のペットは火葬できない場合が一般的です。
小動物・爬虫類を生ごみとして出す
宗教的な考え方をするのかどうなのかで取り扱いが変わります。簡単に言うと飼育者にとっては愛玩動物であり廃棄物ではない為、火葬場で火葬する権利があり廃棄物ではありませんが、飼育者ではないものにとっては死骸は廃棄物であるという考えである為、生ごみとして一般ごみ同様の扱いで焼却されます。つまり、動物の死骸は廃棄物として取り扱う事のが一般的だが、考え方によっては火葬場で火葬できる対象である。と言う事です。逆に言うと、生ごみとして廃棄することは禁止されていないので、自身のペットを生ごみとして廃棄することができます。
なぜこのようにややこしい法律なのかと言うと、動物(人間含む)の死骸は個人で火葬してはいけない法律があり、火葬する場合は火葬場を利用しなければなりません。他人の動物や飼いきれない動物、無許可での飼育動物を勝手に火葬して証拠隠滅を防ぐ為の物です。その為、市町村によっては廃棄物を個人が焼却することはできるが、動物の場合は焼却(個人火葬)はできません。
小動物・爬虫類の死骸の埋葬
法律上ペットであれば禁止されていませんが、個人の所有地のみ可能で所有地ではない山や海などは法律上禁止されています。もちろん山が所有地であれば可能です。お金もかからず、そばにいる感じがしてこの方法を好む方はいますが、掘り起こすと骨と外皮は残るのでお勧めはできません。脱皮皮は捨てないとそのままにしてても溶けたりしませんよね。
最後に
死骸の埋葬についてはおすすめできません。火葬場は市町村が管理している為、友引ではない日なら電話すれば即日か友引以外の最短で火葬できます。
動物の死から学ぶことは多いと言う人はいますが、私たち飼育者は学ぶ必要はありません。専門学者ではない限り死から学ぶなんてことはできません。
いままで飼育してきて、その子は幸せだったのか、幸せに過ごさせてあげれたのか、その子はあなたに「いままでありがとう」といってくれるような飼育方法だったのか、それが重要かなと思います。