爬虫類(蛇)の卵が腐る原因及び対策

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爬虫類(蛇)の卵が腐る原因及び対策

はじめに

 今回はボールパイソンの卵を例に説明します。すべての爬虫類に当てはまるわけではないので注意です。

卵が腐るとどうなるのか

爬虫類の卵が腐っているかどうか判別するのは簡単です。

インキュベーター(孵卵器)内から異臭がする

 蓋を開けると卵が腐った匂いがします。孵卵器内のどれかの卵が腐っている状態です。

卵の一部の色が緑色または灰色になっている

 卵が腐っている場合卵の一部が緑色になっています。また緑や灰色、黄色の液体が染み出ています。

腐った卵を見つけた時の対処方法

  その卵が本当にダメなのかどうかまずは確認しましょう。部屋を暗くして卵にライトを当ててみてください。死んだ卵であれば光を通しません。もし光を通す場合はぬるま湯で汚染部を軽く洗って空拭きして孵卵器内のバーミキュライトなどの孵卵に使用している床材を交換しましょう。腐った卵の中身は杏仁豆腐のような白色でドロドロになる為光を通しません。

卵が一つ腐っていてもすぐに取り除き床材を交換すれば感染しません。また腐っているかどうかわからない場合はその疑わしき卵を隔離して孵卵器に入れましょう。

こんな場合は大丈夫

孵卵器内の卵が一つ腐り、同室の卵も緑かかっていっても一般的には卵の内部には影響はないとされています。私も経験上問題なく孵化しました。異常な卵を取り除いた後はしっかり床材を交換しましょう。

なぜ卵が腐るのか

無精卵

 卵が腐る原因は無精卵である事が主な原因です。無精卵をふ化器に入れた場合、数日~1週間で腐ります。

卵が水に直接触れている

 卵は呼吸、水分の吸収をしていると考えられています。特に爬虫類の中の一部の外角が柔らかい卵の種類(蛇など)は固い卵と比べ簡単に呼吸、水の吸収をしていると言われています。卵が柔らかいものは、孵化時の湿度が重要だと考えられています。卵がもし水に触れていると浸透圧の関係が生れてしまい過度な水の吸収を行ってしまい腐ってしまいます。その場合は卵の下の部分の色が変わっていたり、卵の殻が薄くなっています。

さいごに

卵腐りは十中八九、無精卵です。逆に言えば、無精卵だったと言う事です。他の記事でも書いていますが、蛇は無精卵を産むことは高齢出産か、交尾して産卵した翌年の無交尾での出産を除きほとんど発生しません。